【日本S】小平智「絶好調」宣言!優勝で今季締めだ


17番、イーグルを奪い笑顔を見せる小平智(カメラ・相川 和寛)

17番、イーグルを奪い笑顔を見せる小平智(カメラ・相川 和寛)

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー今季最終戦 日本シリーズJTカップ(29日から4日間、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 男子プロゴルフツアーの今季最終戦、報知新聞社主催日本シリーズJTカップは29日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)で行われる。6年連続6度目出場の小平智(29)=Admiral=は27日、9ホールの練習ラウンドで調整。26日にオーストラリアから帰国したばかりだが「絶好調。疲れもない」と宣言し、過去2年悔しい思いをした大会でリベンジを誓った。石川遼(27)=カシオ=とは今季6ラウンド目の同組対決となった。

 初夏のメルボルンから真冬の東京よみうりCCへ―。気温差15度ほどの環境の違いにも、小平から「絶好調」宣言が飛び出した。言葉通りに、17番パー5ではフェアウェー残り約220ヤードからアイアンショットを7メートルに2オンさせた。慎重にイーグルパットを沈めると、一緒に回った岩田寛(37)に「シャー」とガッツポーズを見せつけ、日焼けした表情を緩ませた。

 前週、国・地域別対抗戦ISPSハンダW杯に谷原秀人(40)と出場した。「成績(23位)以上に(ショットの)感触が良かったので今回期待できる」と手応えをつかんだ。今大会は3度トップ10入りも16年は1打差2位、昨年は21位で、優勝した宮里優作(38)に逆転賞金王を許した。「悔しい思いしかしていないので、あまりいいイメージはないが、今年いい形で締めくくりたい」と、リベンジを誓った。

 4月のRBCヘリテージで日本男子5人目の米ツアー優勝を果たし、この資格で出場する。「実家(東京・三鷹市)からも近いですし、父(元レッスンプロの健一さん)から背中を押されたので」。夫人の古閑美保さん(36)も例年、応援に訪れている大会でもある。

 第1日(29日)は選手会長の石川と同組で回る。今季国内4戦中3戦目となり「(日本に)帰ってきて、遼との組み合わせが多い」と苦笑いしたが、「選手会長として1年戦い、日本シリーズJTカップにも出て、コンスタントに成績を残しているのですごい。楽しくやれれば」と、対戦を心待ちにした。

 今年は海外メジャー・マスターズに初めて挑んだ(28位)。「充実した1年」と振り返る最高峰ツアーで得た自信を胸に、「思い切りのいいゴルフは(以前と)変わっていないので見てほしい」と、力を込めた。(岩原 正幸)

 ◆16年 2位に3打差の単独首位で迎えた最終日に69で、朴相賢(韓国)に逆転を許して1打差の2位。尾崎将司を超える27歳84日のメジャー最年少3冠を逃す。

 ◆17年 前週まで賞金ランク首位に立っていたが、逆転賞金王には優勝しかなかった同2位の宮里が、2位に6打差をつける圧勝。小平は初日74の出遅れが響いて21位で、初の賞金王ならず。

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