◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー今季最終戦 日本シリーズJTカップ第1日(29日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)
ギリギリ30番手で2年ぶり10度目出場の選手会長の石川遼(27)=カシオ=は、17番パー5でピン手前2メートルのパットを沈めてバーディーを奪うなど、4バーディー、2ボギーの68。首位と3打差の7位で好発進した。「もうちょっと悪くなってもおかしくなかった。ピンチをやり過ごせたのはよかったかな」とうなずいた。
4番パー4では、第1打を右の林に捕まった。それでも第2打をアイアンショットで、右に3本、左に2本の木の間を抜くスーパーショットを魅せた。第1打の落下地点に集まった約50人のギャラリーをわかせた。
優勝した2015年大会の初日は68で首位と4打差の9位からのスタートだった。今年の方が“獲物”には近い。前戦では、ショットの課題を挙げていたが、最難関ホールの最終18番。第1打を見事にグリーン右手前に乗せた。「自分的にはナイスショットだった」と手応え。最終戦での下克上の始まりだ。16年8月のRIZAP・KBCオーガスタ以来、約1年3か月ぶりの優勝&ツアー通算15勝目を狙う。