【日本S】ツアー0勝の堀川未来夢が首位タイ 8位から急浮上「しっかりパーを取ることを考えて」


5番、紅葉をバックにティーショットを放つ堀川は通算6アンダーで首位に立った(カメラ・今西 淳)

5番、紅葉をバックにティーショットを放つ堀川は通算6アンダーで首位に立った(カメラ・今西 淳)

 ◆報知新聞社主催男子プロゴルフツアー今季最終戦日本シリーズJTカップ第3日(1日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 6打差8位から出たプロ5年目の堀川未来夢(みくむ、25)=Wave Energy=が1イーグル、3バーディー、1ボギーの66で回って通算6アンダー。Y・E・ヤン(46)=NOW ON=、黄重坤(26)=フリー=と並び首位に浮上。初のメジャー優勝と史上5人目となる今大会でのツアー初Vを狙う。2位から出た出水田大二郎(25)=TOSS=が71と粘って3打差5位とV圏をキープした。

 堀川は最後まで冷静だった。難関の18番。1打目をピン手前4メートルにつけると、2パットで楽々とパー。バーディートライがカップをかすめて大観衆からため息が漏れたが、本人は笑った。「絶対にピンに届かないクラブで打った。しっかりパーを取ることを考えていた」。ツアー未勝利の25歳は首位に立ち、史上5人目となる今大会でのツアー初Vを視界に捉える現実に、充実感をにじませた。

 2日目は全18ホールでパー。意気消沈する25歳に、イ・ボミの元専属キャディーで2015、16年の賞金女王に貢献した清水重憲キャディー(44)が声をかけた。「バーディーはいつか来る。このコースでボギーを打たない方が難しい。ボギーを打たないのが強いプロ」。堀川は3日目の戦略も、はやる気持ちを抑えて安全第一。17番で約7メートルのイーグルパットを沈めるなど少ないチャンスを確実に決めた。

 貪欲な姿勢が、好調の理由だ。10月からラウンド前後に合計で約60球、左手1本でボールを打つ練習を行う。「緊張する場面では上体に力が入る。右手の使い方を抑えたかった」。尊敬する片山晋呉の練習法を取り入れて、右手に力が入る悪癖を抑え込んだ。

 プロ転向した14年の体重は70キロ。飛距離アップと安定感を求めて、85キロまで増やした。「1日に5合、お米を炊いて1食で2合は食べる。この4日間は毎日焼き肉です」。もちろん、ただ食べるだけではない。この2年は徹底して下半身をいじめ抜き、安定した“土台”を手に入れた。

 賞金王に王手をかけている今平は同学年。印象を問われると「雲の上の存在。賞金王にふさわしい」と素直に力を認めた。一方で「これから1、2年で追いつけたら」とライバル心ものぞかせた。

 2週間前の11月のダンロップフェニックスでは、2打差首位で最終日に臨んだが、最終18番にボギーをたたいて1打差2位。市原弘大に逆転を許し、初Vの野望を砕かれた。「優勝するかしないかは時の運。落ち着いてプレーできたら良い結果になる」。未来夢(みくむ)の名前の通り、勝てば未来への夢が大きく膨らむ。(高橋 宏磁)

 ◆堀川 未来夢(ほりかわ みくむ)

 ▼生まれとサイズ 1992年12月16日、神奈川・厚木市生まれ。25歳。176センチ、85キロ。血液型O。

 ▼ゴルフ歴 父の影響で4歳でゴルフを始め12、14年関東アマ優勝。日大を経て14年プロ転向。15年に初シード獲得。17年にシード復帰。今季賞金ランク19位で2年連続で賞金シードを確定させて今大会初出場。日大ゴルフ部コーチ。

 ▼趣味 映画観賞。

 ▼家族 両親と兄。

 ▼名前の由来 父に「未来に夢を」と名付けられた。

 ▼感覚派 ゴルフを始めたときから「感覚にこだわり」グラブをしない。

 ▼得意クラブ アプローチ、パター。

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