43回目を迎えた報知新聞社制定「2018報知プロスポーツ大賞」の表彰式が26日、東京ドームホテル(東京都文京区)で行われた。
1973年のツアー制施行後、史上最小の身長165センチで国内男子プロゴルフツアー賞金王となった今平周吾は20年東京五輪に向け、卓球女子で五輪4大会出場を果たした特別功労賞の福原愛さん(30)から世界舞台で戦う“金言”を授かった。
表彰式前の受賞者控室。「日本を代表するスポーツ選手。五輪で活躍する姿はテレビで見ていました」と今平は憧れの福原さんにあいさつした。福原さんは身長155センチと小柄ながら女子団体で12年ロンドン五輪銀メダル、16年リオ五輪銅メダルを獲得。小柄でも世界舞台で活躍できた秘訣(ひけつ)を今平が尋ねると「私は、大きな選手と同じフィールドで戦わないことを意識していましたね。そのフィールドで戦っても勝てないので」との助言を受けた。
同じ92年生まれの大相撲の御嶽海とも話が弾んだ。体重170キロと63キロと対照的な2人だが「ゴルフ好き」という小結に、今オフに都内の出羽海部屋への朝稽古見学へ誘われると「70キロまで体重を増やしたいので。ぜひお願いします」と今平は笑顔で頭を下げた。
日本人3番手の世界ランク55位だ。来年1月、米ツアーのソニーオープン(10日開幕・ハワイ)から4月のメジャー、マスターズ初切符&東京五輪代表(世界ランク日本人2番手以内)の座を目指す戦いが始まる。「愛さんのお話を聞いて、自分のスタイルで長所を伸ばせば、海外でもうまくいくかなと思いました」。婚約者の若松菜々恵さん(22)と同居するため、都内に新居のマンションも購入。「いろんな意味で楽しみな一年。年間3勝したい」と公私とも充実の最高の年にする。(榎本 友一)