ゴルフ用品メーカーのピンゴルフジャパン株式会社は22日、都内で新製品発表会を開き、「G410」シリーズを発表した。今週から世界各国のツアーで投入される予定という。
ドライバーは「直球勝負」をテーマにブレない、速さ、曲がらない、飛びを追究したという。ヘッドの体積は大好評だった前作のG400シリーズの445CCから455CCへと大きくなった。
契約プロの17年賞金女王・鈴木愛(24)=セールスフォース=、額賀辰徳(34)=フリー=、大出瑞月(21)=サーフビバレッジ=、永野竜太郎(30)=フリー=が出席。大勢の報道陣の前で、それぞれ新クラブを試打して見せた。
昨季の平均飛距離302・93ヤードで国内男子ツアー1位だった額賀は、G410ドライバーをテスト。豪快に326ヤードのビッグドライブを放ち、場内を大きなどよめきが包んだ。「芯がすごくしっかりしているので、ボールの芯とヘッドの芯がくっつく感じがしますね。振りやすさが上がって、ヘッドスピードも上がっているんじゃないかな。思い切り叩きながら方向性も出せる」とうなずいた。PING社と契約した昨年、11月の三井住友VISA太平洋マスターズでプロ13年目で初優勝。「改めてピンのクラブは良かったな、と実感した1年でした。今年ももちろん、優勝が1つの目標になる」と2勝目に向けて豪打で挑む。
昨季の平均飛距離239・27ヤードで国内女子ツアー32位だった、鈴木もG410ドライバーでデモンストレーション。248・4ヤードをかっ飛ばし、笑顔を見せた。「ヘッドが大きいので、すごく安心感がありますし、すわりがいいので構えやすい。方向性もすごくいいので気に入っています」とPRした。昨季は前半戦快進撃で4勝も、後半戦はひざ痛に苦しんで賞金ランクは3位。「去年、5勝という目標を達成できなかったので、5勝を達成したいのと、また賞金女王になりたいと思います」と基礎体力の向上をテーマに、年末年始はトレーニングに取り組んできた。
身長181センチ、85キロの永野はG410クロスオーバー(18度のアイアン型ユーティリティー)を試打。力強いスイングで272ヤードをマークし、報道陣を驚かせた。「見た目もシャープになって構えやすい。高さは今まで通りに出るので気に入っています。ティーショットで使う機会が増えると思います」とうなずいた。昨季は不調で、賞金ランク84位でシード落ち。それでも、最終予選会(QT)9位の資格で今季はフル参戦予定で「昨季は全体的にうまくいかずに、あっという間に1年が終わった感じでした。気持ちの切り替えが難しい中、QTに行っていい流れができたので。今季は優勝したいと思います」とプロ12年目の初優勝を誓った。