米女子ツアー挑戦の山口すず夏と今季国内ツアー本格初参戦の石井理緒がヨネックスと用具契約


石井理緒(中央)は母親(右)に感謝の手紙を読む。左は山口すず夏

石井理緒(中央)は母親(右)に感謝の手紙を読む。左は山口すず夏

 大手スポーツ用品メーカー、ヨネックス社が都内で22日、今季から米女子ツアーに参戦する女子高生プロ・山口すず夏(18)=環境ステーション=と昨年最終予選会17位で、今季から国内女子ツアー本格初参戦の石井理緒(19)=サーフビバレッジ=と用具契約締結を発表した。2人は同社が2008年3月に立ち上げたジュニア・ゴルフ・アカデミー出身で、発足後初のプロとなった。

 山口は小学5年の時に同社が初めてクラブテストを行って以来、クラブを使用。「小学生の頃からお世話になっているので、用具契約させていただいて本当にうれしい」と笑顔を見せた。

 石井は小学6年の時に同社主催ドライビング・コンテストで2位と50ヤード差をつけて圧勝。15、17、18年のヨネックスレディスでベストアマチュアを獲得。同社の工場がある新潟出身で「2019年はプロとして初めてのシーズンなので、このクラブと一緒に頑張りたい」と語った。

 発表会見では山口が父・裕之さん(58)に、石井が母・美和子さん(51)に、それぞれ手紙で感謝の気持ちを伝えた。山口は「ゴルフはお金がかかるので大丈夫かな、と思ったりしたけど、ここまでやらせてもらい感謝しています。今度は私が恩返ししたい」。石井は「10歳で真剣にゴルフをしたいとお願いしてからここまでやらせてもらい感謝しています。お母さんを喜ばせられるように頑張りたい」など読み上げ、普段「恥ずかしくて言わない」という感謝の言葉を口にし、決意を新たにした様子だった。

 山口はプロ初戦となる2月の米女子ツアー、ISPSハンダ・ビックオープン(オーストラリア)に向け、あす23日の便で出発する。「20年東京五輪に向けて、今年はシード権を獲得したい。優勝も目指したい」と意気込んだ。石井は3月の国内ツアー開幕戦ダイキンオーキッドレディス(沖縄)に向けて福岡や地元新潟でトレーニングを行う。「今季はヨネックスレディスで優勝して、将来的には賞金女王になりたい」と力を込めた。

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