JGAフィジカルコーチ・栖原弘和氏、後半戦見据え「下半身ガッシリ」肉体改造


 ◆米女子プロゴルフツアー 起亜クラシック最終日(31日・米カリフォルニア州アビアラGC)

 1打差2位から出た畑岡奈紗(20)=森ビル=が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算18アンダーで逆転優勝。日本人最年少で米ツアー3勝目を挙げた。首位から出た朴仁妃(韓国)ら2位に3打差をつけた。日本女子の3勝は野村敏京(26)=Qセルズ=に並び歴代4位(5人目)。次戦のメジャー・ANAインスピレーション(4日開幕、カリフォルニア州ミッションヒルズCC)制覇に弾みをつけた。

 畑岡のトレーニングを指導する、JGAフィジカルコーチの栖原(すはら)弘和氏(34)は「本人は『全米女子オープン(5月30日開幕、CCチャールストン)に照準を合わせたい』と話している」と明かした。

 オフは「シーズン後半に体力不足を感じたので、しっかりと体力を強化したい」という畑岡の希望で体作りに着手した。3月上旬までは筋量アップを目的としたトレーニングを行った。スクワットは一番重いもので、17年秋に比べ10キロ増の70キロを上げる。同月の日本ツアー開幕戦・ダイキンオーキッドレディス(17位)では「下半身ががっしりしたと言われる」と本人も手応えを口にした。

 その後は「ベースとなる筋力をゴルフのパフォーマンスに転換する段階」(栖原氏)に入ったという。「スーパースピード」と呼ばれる重さの異なる3種類の棒状の器具を2日に一度、逆振りを含め270回振り込む過酷な練習を重ね、スイングスピードと飛距離アップを図っている。

 「メジャーの前週はトレーニングをしっかり入れて、メジャーの週は球打ちを多めにやるなどメリハリをつけている」と同氏。5月末以降に向け徐々に調子が上がると想定しているが、次週のメジャー・ANAインスピレーションについても「期待できる。頑張ってほしい」と語った。(岩原 正幸)

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