19歳女子大生プロ・中野恵里花、日本人初デビュー戦Vへ2差5位好発進


1番、ティーショットを放つ中野恵里花。初日、2アンダーで5位タイとなった

1番、ティーショットを放つ中野恵里花。初日、2アンダーで5位タイとなった

 ◆報知新聞社特別協力 女子プロゴルフツアー スタジオアリス 女子オープン第1日(12日、兵庫・花屋敷GCよかわC)

 プロデビュー戦となった中野恵里花(19)=フリー=が3バーディー、1ボギーの70で回り、2アンダーで首位と2打差の5位で滑り出した。デビュー戦での優勝となれば日本人では初で、繰り上がり出場Vも2018年マンシングウェアレディース東海クラシックの香妻琴乃に続く、史上3人目。上位は大混戦となり、首位には通算4アンダーで申ジエ(30)=韓国=と福山恵梨(26)=フリー=が並んだ。

 観衆の声援を力に変えた。中野は18番で9メートルのバーディーを決め、4番でも14メートルを沈めた。「楽しかった。ギャラリーの中でのラウンドがすごく好きで、パットも入る気しかしなかった」。柔らかい京都弁でプロデビュー戦を振り返った。

 アマ時代に2度ツアー経験があるが、いずれも予選落ち。プロテストには合格していないが、昨年の予選会で64位に入り、今季は単年登録し下部ツアーが主戦場だ。「ゴルフはメンタルゲームなので、どう体に影響するか知りたかった」と心理学を学ぶため昨年、龍谷大に入学した。今年1年は休学し、今大会は欠場者が出て2日前に出場が決定。O・サタヤ(タイ)、香妻に続く史上3人目の繰り上がり出場Vの好機に「とりあえず予選を通過して、トップ10に入ることが目標」と気を引き締めた。

 女優の吹石一恵と同じ事務所に所属する。かつて出場したスタジオアリスのジュニアカップに同事務所の社長が見にきたことが縁。今後、芸能活動を行う予定はないが、スカウトの決め手となったくっきりとした目はチャームポイントだ。息抜きは幼少期に借りてきたDVDを見てハマったという「セーラームーン」の動画を見ることで「うさぎちゃんが好き。落ち込んだ時に見ると元気が出ます」と笑う。狙うは宮里藍さんらの4戦を大きく更新する日本人最速のプロデビュー戦V。“美少女戦士”エリカに注目だ。(筒井 琴美)

 ◆中野 恵里花(なかの・えりか)2000年1月25日、京都府宇治市生まれ。19歳。9歳から両親の影響で「和幸カントリー倶楽部」でゴルフを始める。龍谷大平安高ではゴルフ同好会に所属し、日本女子アマなどに出場。卒業後は龍谷大に進学。練習拠点は宇治市と大阪・枚方市。157センチ。家族は両親。

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