19歳吉田優利、全米OP切符「通ったという結果が100点」


全米女子オープンの招待状を手に笑顔を見せるアマチュアの吉田優利(カメラ・相川 和寛)

全米女子オープンの招待状を手に笑顔を見せるアマチュアの吉田優利(カメラ・相川 和寛)

 ◆女子ゴルフ 全米女子オープン 日本最終予選(22日、茨城・大利根CC東、西C)

 97人が36ホールのストロークプレーで4枠を争い、2018年日本女子アマ、日本ジュニア2冠の吉田優利(19)=日本ウェルネススポーツ大1年=が通算1アンダーの2位で、海外メジャー第2戦の本戦(5月30日~6月2日、米サウスカロライナ州チャールストンCC)出場権を獲得。上野菜々子(18)も2オーバーの3位で通過し、14年から開催されている日本地区予選では初のアマ2人同時切符となった。2アンダーで1位の岡山絵里(22)=ニトリ=、2オーバーで3位の天本遥香(20)=フリー=も予選を通過した。

 吉田が夢舞台への切符を勝ち取った。第1ラウンド(R)前半13番パー5で12メートルを沈め、バーディーを奪うなど、5アンダー単独首位で折り返した。第2Rのこの日28ホール目からは「(第2Rの)前半3オーバーで体が疲れていると感じた」と、戦略を切り替えてシンプルに展開。通算1アンダーで、岡山に続く2位通過を果たし、「すごいうれしい。通ったという結果が100点」と笑みがこぼれた。

 6日に親友であり、ライバルでもある安田祐香(18)=大手前大1年=がオーガスタナショナルGCでの公式戦に日本勢で唯一出場し、3位に入る健闘を見せた。大会中は頻繁に結果をチェックしていたそうで「安田選手本人も何かを感じたと思う。オーガスタに行けなかったので、どうしても(出場権を)取りたかった」とこれ以上ない刺激を受け、今大会に臨んだ。

 NTの活動などで、ここ2年オフはないが、今冬は試合と並行し、下半身強化に励んだ。米ツアー3勝の畑岡奈紗(20)も指導する、NTの栖原弘和トレーナー考案のトレーニングメニューを実践。体重は昨季から5キロ増量の59キロと安定感を高め、飛距離も伸びた。「240ヤードはいつでも出せる」と手応えは十分だ。

 目標だった海外メジャーの最初の切符を手にした。息つく間もなく、エビアン選手権、AIG全英女子オープンのメジャー2大会と、来年のオーガスタナショナル女子アマの出場権をかけ、25日開幕のアジア・パシフィック女子アマ(茨城)に安田らと出場する。「日本開催だし、関東勢は私しかいない。地の利を生かして雰囲気を味方にしたい」。1週間で、3つのメジャー切符獲得も夢ではない。(宮下 京香)

 ◆吉田 優利(よしだ・ゆうり)2000年4月17日、千葉・市川市生まれ。19歳。10歳から父・英隆さんの影響でゴルフを始める。12年、関東小学生ゴルフで優勝。16年後期からナショナルチームに選出。麗沢高3年時の18年6月に日本女子アマ選手権、8月に日本ジュニアを制して03年の宮里藍以来の同一年アマ2冠を達成。家族は両親と妹。157センチ。

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