ウッズ、10月に東京五輪“予行”「ZOZOチャンピオンシップ」で13年ぶり日本でプレー


 男子ゴルフのメジャー、マスターズで11年ぶりのメジャー通算15勝目を挙げて完全復活したタイガー・ウッズ(43)=米国=が25日、10月に日本男子プロゴルフツアーとの共催で日本初開催の米男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(24~27日、千葉・習志野CC)への参戦を、自身のツイッターで正式表明した。日本開催大会出場は13年ぶりで関東開催大会は初。ほど近い埼玉・川越市の霞ケ関CCで開かれる、2020年東京五輪への“予行演習”の意味合いも強そうだ。

 強さを取り戻したスーパースターが、約13年ぶりに日本でプレーを披露する。ZOZOチャンピオンシップ初参戦がうわさされていたウッズはこの日、ツイッターで正式に意思を表明した。

 「10月に開催されるZOZOチャンピオンシップに出場するために、お気に入りの国の一つである日本に戻ります。楽しい秋になることでしょう」

 米ツアー歴代2位の81勝を誇るウッズの日本開催試合への出場は06年11月の日本ツアー、ダンロップ・フェニックス以来7戦目。「令和」に元号が変わってからは初となる来日が決まった。

 これに対し、大会主催の衣料品通販大手ZOZOの前澤友作社長(43)も直後に呼応した。ウッズと同い年の同社長は、2月から休止していた自身のツイッターを再開し、「ウッズ選手が出場を表明しました」などとつぶやいた。米ツアー公式サイトでも、ウッズの写真入りで「アジア開催試合への出場は、12年のマレーシアでのCIMB以来」などと紹介された。

 関東地方開催試合初出場は、来年に向けて大きな意味も持つ。ウッズは14年ぶり5度目のマスターズ制覇で、20年東京五輪(7月30~8月2日)米国代表圏内まで初浮上した。今月21日付世界ランクで1位ダスティン・ジョンソンらに続く米国勢4番手の同6位。関係者によると、本人も現在のところは東京五輪出場には前向き姿勢で、ZOZO―の前後に五輪会場の視察も希望しているという。

 マスターズを制した年の来日は01、02、05年に続く4度目だ。ZOZO―は予選落ちなし。4日間ウッズのプレーが見られる。また、米ツアー日本男子最多5勝の松山英樹(27)=LEXUS=も既に参戦を明言。2人の優勝争いが見られれば、東京五輪を前に日本のゴルフ人気復活への最高の起爆剤となりそうだ。ウッズは飛距離を武器に攻めていた30代までとは異なる安定感を増した円熟味のゴルフで、約14年ぶりの日本での3勝目に挑む。

 ◆ZOZOチャンピオンシップ

 ▼コース 千葉・習志野CC。20年以降は千葉県内の別コースへ変更の可能性あり。

 ▼賞金 総額975万ドル(約10億9200円)、優勝175万ドル(約1億9600万円)で日本ツアーへの賞金加算は50%。

 ▼出場選手 78人。60人は米ツアーメンバー(前シーズン実績によって決定)。スポンサー推薦8人(3人は日本ツアーメンバー)。10月のブリヂストンオープンの上位3人と同大会までの今季日本ツアー賞金ランク上位7人。

 ▼競技方法 予選カットなしの72ホールストロークプレー。

 ◆ゴルフ東京五輪への道 男女とも世界ランクを基準に算定する2020年6月29日の五輪ポイント上位60人が出場権を獲得。〈1〉同ランク15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含み最大2人が出られる。男女とも同年8月、埼玉・霞ケ関CC(7466ヤード、パー71)で72ホールストロークプレーの個人戦で競う。

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