腰痛から復帰の石川遼は、令和のツアー初戦が今季国内初戦に


18番、ティーショットを放つ石川遼

18番、ティーショットを放つ石川遼

  ◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ プロアマ日(1日、愛知・名古屋GC和合C、6557ヤード=パー70)

 肌寒い雨の中、プロアマ戦が行われ、腰痛で2週間前の国内開幕戦を欠場した石川遼選手会長(27)=カシオ=は、2日からの本戦出場を明言した。「心配だったんですけど、何とかやれましたし、最後まで振れたので、無事に明日を迎えられるかな」。大勢の報道陣に囲まれる中、安どの表情を見せた。

 「腰周りの筋肉をつけていくことでしか予防できない」と、4日前から腰周りのトレーニングを開始したことを明かした。バーベルを用いて、上から下へ引く運動などを行い、「すぐに効果が出始めている」という。スイングも先月、大会連覇を飾った千葉オープンの頃から改良を加えた。「膝を止めることでヘッドの走りを良くしていたが、筋力がまだ追いついていなかった。極端に言えば、肩の関節の柔らかさだけ、腕だけで打っていた。今は体全体を使えて、いい感触ではありますね」と独特の言葉で違いを表現した。

 新元号の令和となってツアー最初の大会だ。「正直、物凄く貴重な経験だと思うんですが、その実感はないんですよね。テレビとかを見ないと」と、普段通りにプロゴルファーとしての生活に没頭している。子供たちとの記念撮影やファンへのサインにも気軽に応じている。「最近、自販機から平成31年の100円硬貨が出て来たので、取っておきました。それをマーカーにしようかな」。平成に14勝を挙げ、“はにかみ王子”としてゴルフブームを呼んだ27歳はいたずらっぽく笑った。

 2010年大会最終日に当時の世界最少スコア58をたたき出し、6打差を逆転して優勝した相性のいい大会でもある。第60回記念大会は、ツアー歴代最多94勝の尾崎将司(72)=I.S.T=、マスターズで58位だったアマチュア・金谷拓実(20)=東北福祉大3年=と同じ注目組に入った。午前11時35分に1番からティーオフする。

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