大会最多5勝の72歳・尾崎将司は令和初を含む3バーディーを奪い、36ホールを完走


3番、セカンドショットを放った尾崎将司

3番、セカンドショットを放った尾崎将司

 ◇男子プロゴルフツアー・中日クラウンズ 第1日(2日、愛知・名古屋GC和合C、6557ヤード=パー70)

 五月晴れで強風の吹く中、第2ラウンドが行われている。ツアー歴代最多94勝の尾崎将司(72)=I.S.T=は3バーディー、7ボギー、1ダブルボギーの76で回り、通算16オーバーの100位でホールアウトした。

 パー5の2番で第3打を2メートルにつけて、“令和初バーディー”を奪取。帰り際に報道陣に囲まれると「今日はそこそこいいアイアンが打てたんだけど、距離は出てないからさ」と苦笑いで答えた。

 9番で8メートルのバーディーパットを沈めると、グリーンを取り囲んだ大勢のギャラリーから大喝采を浴びた。昭和の千両役者は「長いことやっていれば、ああいうこともあるよ」と目尻を下げた。

 スタート前に石川遼が腰痛で棄権。この日朝、練習場であいさつを受けた。アマチュア・金谷拓実(20)=東北福祉大3年=と2人で、18ホールをラウンド。13番までは“ツアー令和初のエージシュート”圏内でプレーしたが、風の強まった終盤、スコアを落とした。「若い人間と比べると、体のバネも違うし、スピードも違うし、こっちは指先の神経も衰えてるし、マイナス面が多いわな。ああいう若いのと比べてみると余計、そういう感じがするな」と自虐的な言葉で、マスターズ58位となった金谷の高い素質をたたえた。一方の金谷は「ジャンボさんも腰が痛かったと思うんですけど、僕が一人になると気遣って回って下さったんだと思います。ウェッジが上手くて勉強になりました」と感謝した。

 今季初の予選落ち。次戦に向けて「ちょっともう15ヤードから20ヤード近く飛距離が欲しいから、何か作戦を練るわ」と修正を誓って、車でコースを後にした。

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