◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ第3日(4日、愛知・名古屋GC和合C)
こどもの日にパパが令和最初の王座を争う! 8位で出た貞方章男(40)=アイダ設計=が6バーディー、3ボギーの67で回り、通算7アンダーで2打差の3位へ浮上した。プロ19年目の3児のパパが、令和初の端午の節句にツアー初優勝に挑む。2男の父親で通算11勝の宮本勝昌(46)=ハートンホテル=は、1打差の2位から逆転Vを狙う。ギリシャ人として、ツアー初Vを狙うピーター・カーミス(37)が9アンダーで単独首位。
五月晴れの下、プロ19年目でツアー未勝利の40歳が優勝戦線へ浮上した。貞方は不規則な風と難しいピン位置の中、この日最多に並ぶ6バーディーを量産した。「難しい所にミスっていないのが、スコアを崩さなかった(理由な)のかなと思う」と淡々と振り返った。
正確なショットでスコアを作った。フェアウェーキープ率85・71%は全体1位、パーオン率83・33%は同3位だ。6番は残り137ヤードからピンそばにピタリ。16番も残り120ヤードから、ウェッジで1メートルにつけて伸ばし、大声援を浴びた。
4歳、7歳、9歳の男の子のパパ。ここ3年は不振でシードを逃したが昨年の最終予選会で15位となり、今季前半戦の出場権を獲得。2週前の開幕戦4位で今大会の出場権を得た。先月24日に40歳となり、長男・俊輝君(9)も4月生まれで今大会前、家族でケーキを買って誕生日祝い。「頑張って勝って」と子供から熱いエールを受けた。
17年7月以来4度目の最終日最終組。5日の最終日はこどもの日で、前戦に続き家族が応援に駆けつける可能性もあるという。「和合のトラップにはまらないマネジメントをしながら、というのが一番。いつも通りやるだけ」と貞方。新時代最初の大会の王冠トロフィーに、3児のパパが名を刻む。(榎本 友一)
◆貞方 章男(さだかた・あきお)1979年4月24日、奈良・橿原市生まれ。40歳。12歳でゴルフを始め、14歳で渡米。今田竜二と同じコーチの下で99、00年にジュニアのオール・アメリカンに選出。01年にプロ転向し、03年米ツアー参戦。08年に日本ツアーへ本格参戦し、同年賞金ランク35位を最高に、15年まで7度賞金シード入り。12年KBCオーガスタの2位が最高成績。171センチ、70キロ。家族は妻と3男。