池田勇太、5年連続全英を射程に…ツアー史上最長8016ヤードで大会コースレコードの66


16番、バーディーを奪い歓声に応える池田勇太

16番、バーディーを奪い歓声に応える池田勇太

 ◆男子プロゴルフツアー ミズノオープン(報知新聞社特別協力)第3日(1日、茨城・ザ・ロイヤルGC=8016ヤード、パー72)

 23位から出た池田勇太(33)=フリー=が1イーグル、8バーディー、2ボギー、1ダブルボギーのベストスコア66で通算6アンダーの首位浮上。ツアー史上最長の8016ヤードの難設定下で、持ち前の飛距離を武器に伸ばし、通算21勝目に王手を掛けた。飛ばし屋のチャン・キム(米国)が69で5アンダーの2位に浮上した。

 首位浮上にも17、18番でスコアを3つ落とした池田の表情は曇っていた。「16番まではいい感じで爆発できたが、上がりが…。一から出直し」。それでも、アンダーパー6人、60台は3人しかいない中、前半の4連続バーディー、13番のイーグルで大会コースレコードの66をたたき出した。

 予選2日間はティーを前に移動させ、実測7600ヤード台で行われたが、この日は8016ヤードと昨年決勝ラウンドの8007ヤードを上回るツアー最長の設定だった。予選で同組だったC・キムと「何で8000ヤード(超)でやらないんだ」と話していたという池田は「ドライバーの飛距離、ショットの精度もしっかり出せてスコアが出る。8000ヤードの割には長く感じなかった」と胸を張った。

 賞金王になった16年から本格的な筋トレに着手し、昨年は平均飛距離296・07ヤードで自己最高の5位と進化した。「自分のゴルフを生かせるコースセッティングだと、がぜんやる気が出る」。上位4人(有資格者を除く)には7月のメジャー、全英オープン(ロイヤル・ポートラッシュGC)の切符が懸かり、5年連続8度目の出場となるが「結果としてついてくれば」。池田が見据えるのは昨年9月のダイヤモンドカップ以来の21勝目だ。(岩原 正幸)

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