“谷間世代”石井理緒が初首位 ホステス大会「優勝を意識」


18番でバーディーを決め笑顔を見せる石井理緒

18番でバーディーを決め笑顔を見せる石井理緒

 ◆女子プロゴルフツアー ヨネックスレディス第2日(8日、新潟・ヨネックスCC)

 16位から出たプロ1年目の石井理緒(19)=サーフビバレッジ=が5バーディー、ボギーなしで回り、67をマーク。地の利を生かし通算7アンダーで日米通算4勝のキム・ヒョージュ(23)=韓国=と並び初の首位に立った。1999年度生まれの“谷間世代”が初日首位の吉本ここね(19)=不二サッシ=に続き、2日連続首位だ。キムは優勝したら主戦を日本ツアーに移すことを表明した。

 6度目出場の石井が、アマ時代から慣れ親しんだコースで「知っているから自分は有利」と地の利を生かした。キムと並んで迎えた18番パー5。第4打の前にスコアボードを見た。「首位は私だけだと思ったら5人並んでいた。あれ?って思って、バーディーパットに気持ちが強くなった」と強気に沈めて、単独首位でホールアウトした。

 今季初のノーボギーで回り67。後の組のキムが伸ばし並ばれたが、通算7アンダーとし、地元でのホステス大会でツアー初の首位に立った。「一番頑張らないといけない試合で、ここまで来られて満足」と喜んだ。

 今季は勝みなみが2勝を挙げるなど1つ上の黄金世代が注目を集める。次は石井ら99年度生まれの世代が注目されると思いきや、アジア女子アマを制した安田祐香ら1つ下のミレニアム世代が脚光を浴びた。同学年の菅沼菜々と「また飛ばされたね」と、無念さを語り合ったこともある。

 石井は昨年のプロテストに不合格。今季は日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の単年登録選手としてツアーに出場する。優勝すればLPGAの会員資格を取得できるが「そうなったら最高ですね~。ここまで来たら優勝を意識したい」。初優勝で世代を盛り上げ、自身もツアー会員になる。(宮下 京香)

 ◆石井 理緒(いしい・りお)2000年1月3日、新潟・新発田市生まれ。19歳。8歳でゴルフを始める。新潟・開志国際高2年時の16年全国高校ゴルフ選手権優勝。今年1月にTP単年登録し、プロ転向。今季からツアー参戦し4月のヤマハレディース22位が最高。家族は両親、兄。得意クラブはアイアン。身長165センチ。趣味はK―POPを聴くこと。好きな色はピンク。

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