イ・ボミが2差3位好発進 昨年4月以来の初日1ケタ順位 復活Vへ「一日一日をしっかり」


1番、ティーショットを放つイ・ボミ。5アンダーで3位タイにつけた(カメラ・渡辺 了文)

1番、ティーショットを放つイ・ボミ。5アンダーで3位タイにつけた(カメラ・渡辺 了文)

 ◆女子プロゴルフツアー 宮里藍サントリーレディス第1日(13日、兵庫・六甲国際GC)

 通算21勝を誇る韓国のイ・ボミ(30)=延田グループ=が6バーディー、1ボギーの67で回り、首位と2打差の3位と好発進した。2015年から2年連続で賞金女王を獲得したが、昨季はトップ10入りが一度もなく、今季も最高順位は33位。1桁順位で初日を終えるのは昨年4月以来で「良いプレーができてうれしい」と喜んだ。イ・ミニョン(韓国)が7アンダーで単独首位に立ち、1打差の2位には新垣比菜(20)=ダイキン工業=が続いた。

 かつては無敵を誇った女王が、リーダーズボードの上位に帰ってきた。久々に記者会見場に姿を現したボミは「もうここに来ることもないと思っていたけど、今日来られて初日から良いプレーができてうれしい」と持ち前のスマイルを爆発させた。ショットが好調で、フェアウェーを外したのはわずか3ホールだけ。6バーディーを奪取し、今季初めて1桁順位で第1日を終えた。

 2015年から2年連続で賞金女王に輝いたが、昨季は7年ぶりに未勝利に終わり、トップ10にも一度も入れなかった。結果が出ず多くの人からアドバイスを受け、心に残り実践している教えがある。優勝した17年のCATレディースで、日本女子プロゴルフ協会の樋口久子顧問(前会長)から言われた「シンプル・イズ・ベスト」だ。その言葉の通り、この3週間はテークバックの修正に重きを置いて取り組み「人は一つのことだけを考えた方がよくできる」と手応えも感じている。復活Vへ「一日一日をしっかり」と着実に歩を進めていく。(筒井 琴美)

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