◆米男子プロゴルフツアーメジャー第3戦第119回全米オープン第1日(13日、米国・カリフォルニア州ペブルビーチゴルフリンクス=7075ヤード、パー71)
世界一タフなメジャーが、風光明媚(めいび)なコースで開幕した。日本男子最多の米ツアー5勝の松山英樹(27)=LEXUS=は1イーグル、2バーディー、2ボギーの2アンダー、69をマーク。ホールアウト時点では、首位と3打差と好位置で滑り出した。ラウンド後「良かったと思いますね」と初日のプレーを振り返った。
午前8時24分(日本時間14日午前零時24分)に10番からティーオフ。肌寒さの中、出だしでボギーをたたいた。ドライバーで左のフェアウェーへ。アイアンでの第2打は、グリーン左のラフへ入れて4オン1パットのボギー発進。それでも「あれをダブルボギーにしていたら、流れも変わっていたんですけど」と気持ちをすぐに切り替えた。続く11番は、ドライバーでフェアウェー中央に運ぶと、ウェッジで左2・5メートルにつけてバーディーを奪った。
580ヤードの14番パー5で、この日のハイライトを迎えた。残り36ヤードの花道からウェッジで放った第3打は、グリーン上を転がってカップへ消えた。観客席からの歓声に、松山はおどけた表情を浮かべた。「狙って打っている訳じゃないので。入ってしまったのであらら、みたいな感じで」と苦笑いした。
18番パー5は、3オン3パットのボギー。4番は、アイアンでの第2打をピン左2メートルにつけて伸ばした。6番は、グリーン右手前のラフからのアプローチを2メートルに寄せてバーディー。三方を海に囲まれた名物ホールの109ヤードの7番は、第1打をグリーン左奥のラフに入れてボギーだった。「やることは変わらないと思いますけど、その場所に応じて、風の吹き方も変わるかもしれませんし、その時々に応じてやっていけたら」と冷静に第2ラウンド以降を見据えていた。