松山英樹、自己最少スコア23位浮上も10差…V絶望的


  ◆男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 第119回全米オープン第3日(15日・米カリフォルニア州ペブルビーチGL)

 【モントレー(米国)15日=榎本友一】32位で出た松山英樹(27)=LEXUS=は7バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算1アンダーで23位へ浮上。7度目出場の大会第3ラウンド(R)では自己最少スコアも、首位とは10打差に開き、日本男子初のメジャー制覇は絶望的となった。69で回ったゲーリー・ウッドランド(米国)が11アンダーで単独首位をキープ。メジャー初制覇に王手をかけた。

 松山は首位を追って果敢に攻めた。ティーが前に出されて距離が短くなるホールが多く、ピン位置も易しくなった6番までに4バーディーを奪い、一時はリーダーズボードに名前が載った。7バーディーはこの日の最多だったが、中盤以降はティーショットとグリーン周りでのミスでスコアが伸びなかった。11番は3オン3パットでダブルボギー。13、17番も第1打がラフに捕まってボギー。「グリーンを外したところ、フェアウェーを外したところは、ちょっとつらい位置の状況でした」と悔しがった。

 所属先の手掛ける観戦ツアーで多くの日本人ファンが来場して松山組に同行。「ナイスバーディー」「松山、頑張れ」などの声援がひっきりなしに飛んだ。今大会の公式車両はLEXUSで、大会ホストプロとしても力を振り絞っている。

 最終日の最大逆転は、1960年大会のアーノルド・パーマー(米国)で7打差。メジャー25大会連続28度目の挑戦でも、データ上で日本男子の初優勝は絶望的に。それでも「良い結果になるように頑張りたい」と練習場で約1時間、懸命に打ち込んだ。92年大会の尾崎将司の23位を上回る、ペブルビーチ開催全米オープンでの日本人最高成績へ向け、最後まで諦めない。

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