松山英樹、21位「だいぶ良くなっている」


 ◆男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 第119回全米オープン最終日(16日・米カリフォルニア州ペブルビーチGL)

 【モントレー(米国)16日=榎本友一】23位で出た松山英樹(27)=LEXUS=は6バーディー、2ボギー、1トリプルボギーの70で回り、通算2アンダーの21位で終えた。得意のショットは復調気配で課題のパットも進化。4日間通算19バーディーは全体1位タイで、7月の今季メジャー最終戦、全英オープン(18日開幕・ロイヤルポートラッシュGC)に向けて収穫を得た。首位で出て4バーディー、2ボギーの69で回ったゲーリー・ウッドランド(35)=米国=が、13アンダーでメジャー初制覇を果たした。

 太平洋を背に見せた明るい表情が、成績以上の好感触を物語った。松山は70で21位に終わったが、6バーディーを量産し「(4月の)マスターズの時よりはだいぶ良くなってきています。ミスの幅はだいぶ狭まってきているので、あとはその回数をどれだけ減らせるか」と納得顔。同じ会場開催の全米オープンでは日本人初の通算アンダーパーを記録し、92年の尾崎将司の23位を塗り替え日本人最高成績を残した。

 決勝R2日間で13バーディーは全体最多で、4日間計19バーディーも最多タイ。世界ランク2位まで駆け上がった16~17年より「今の方が全然良い感覚」と言う。課題のパットも4月以降、スタンス幅を狭めてルーチンも一新。今大会は全体19位の72パットと確かな成果を挙げた。1週休んだ後、2連戦して、全英オープンで日本人初のメジャー制覇に再挑戦する。

 ◆ペブルビーチGL開催の全米オープンの主な日本人の成績 今大会と同じ会場で過去4度開催。1982年大会(6815ヤード、パー72)は青木功が30位(通算6オーバー)。92年大会(6809ヤード、パー72)の尾崎将司(同7オーバー)が23位。2000年大会(6846ヤード、パー71)は丸山茂樹(同15オーバー)、今田竜二(同8オーバー)ともに予選落ち。10年大会(7040ヤード、パー71)の石川遼は33位(同12オーバー)、藤田寛之と池田勇太は58位(同15オーバー)だった。

最新のカテゴリー記事