ウッドランド、逃げ切り初V「本当に特別なこと」


 ◆男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 第119回全米オープン最終日(16日・米カリフォルニア州ペブルビーチGL)

 【モントレー(米国)16日=榎本友一】首位で出て4バーディー、2ボギーの69で回ったゲーリー・ウッドランド(35)=米国=が、13アンダーでメジャー初制覇を果たした。

 ウッドランドが一度も首位を譲らず逃げ切った。2打リードで迎えた最終18番。9メートルのバーディーパットを決めると、右拳を力強く振り下ろした。開場100周年のメモリアル大会の王者は、大喝采に両手を広げて応えた。「ペブルビーチでの全米オープンに勝てたというのは本当に特別なこと」。過去5大会、ニクラウスやウッズらそうそうたる名前の刻まれたトロフィーに、最多アンダーパー記録とともに自らの名を刻んだ。

 今季平均飛距離309ヤードでツアー屈指の飛ばし屋。3連覇を狙ったケプカらの猛追を受けつつも、冷静にスコアを伸ばした。2番、3番は2メートルのバーディーパットを沈めた。これまでメジャー通算31戦の最高成績は昨年の全米プロの6位だった。優勝後、18番グリーン脇でゴルフに導いてくれた父・ダンさんと熱い抱擁。「父抜きでは、僕はここまで来られなかった」と父の日に最高のプレゼントを贈った。妻は8月に双子の女の子を出産予定。来年は強いパパとして連覇に挑む。

 ◆ゲーリー・ウッドランド 1984年5月21日、米カンザス州生まれ。35歳。バスケットボールとゴルフに打ち込み、大学2年時にゴルフを選択。2007年にプロ転向。11年トランジション選手権で初優勝。米ツアー通算4勝。11年W杯米国代表。憧れは元NBAのマイケル・ジョーダン氏。09年の左肩手術の際に始めた卓球が趣味。185センチ、88キロ。家族は妻と1男。

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