◆報知新聞社後援 2019トヨタジュニアゴルフ ワールドカップ第3日(20日、愛知・中京GC石野C(男子6843ヤード・パー71、女子6130ヤード・パー72)
日本女子が通算13アンダーで2位の米国とメキシコに3打差の首位に浮上し、団体戦連覇へ王手をかけた。最年少の梶谷翼(15)=滝川二高1年=が69、山下美夢有(みゆう、17)=大阪桐蔭高3年=も連日の68と好調だ。男子は最年少の大嶋宝(16)=関西高1年=が自己ベストの64をマーク。9打差の2位で首位の南アフリカを追う。
偉大な先輩も立った頂点が見えてきた。梶谷は「ショットの調子が悪かったので、攻めたらボギーになる」と選んだ安全策がハマり69。女子で唯一ナショナルチーム(NT)に所属する15歳が、今大会で初めて首位に導いた。
滝川二高では昨年の優勝メンバーで、プロツアーでも活躍中の安田祐香、古江彩佳ら2000年度生まれ「ミレニアム世代」の後輩。NTの活動で顔を合わせることもあり「2人ともすごいので、負けないように成長していかないと」と刺激を受けている。5月の学園祭には、2人に加えて同じ優勝メンバーの西村優菜も同校を訪れ「輝いていました」とパワーをもらった。
チーム最年少ながら、団結できるように最終日は国旗のシールを全員で頬に貼ろうと提案。先輩2人も賛同してくれた。「トップの人も伸ばしてくると思うので、負けないように頑張りたい」と静かに闘志を燃やした。(筒井 琴美)