日本男子、首位と9打差の2位 大嶋宝は自己ベスト更新の64に「ここまで出るとは」 トヨタジュニアワールドカップ


自己ベストの64をマークした男子の大嶋宝(大会提供)

自己ベストの64をマークした男子の大嶋宝(大会提供)

 ◇報知新聞社後援 2019トヨタジュニアゴルフ ワールドカップ 第3日(20日、愛知・中京GC石野C(男子6843ヤード・パー71、女子6130ヤード・パー72)

 4年ぶりの優勝を目指す日本男子は、首位と9打差の2位で第3日を終えた。杉浦悠太(17)=福井工大福井高3年=が65、大嶋宝(16)=関西高1年=が自己ベストの64をマークするなど首位の南アフリカを猛追したが、最終日を前にさらに差を開かれてしまった。

 1イーグル、5バーディーと活躍した大嶋は「アイアンが良くて、最後のイーグル、バーディー、バーディーがでかかった。ゾーンに入っていた」と中学2年でマークした自己ベストの65を更新するスコアに興奮した様子を見せた。16番でイーグルを決めると、17、18番では連続バーディーと、上がりの3ホールで一気にたたみかけた。初日は72、第2日は76と結果を残せなかったが、チームメートは「がんばれよ」と優しく声をかけてくれたという。「スタートは不安でしかなかった」と振り返ったが「途中からグリーンに乗っていって楽しかった。最近パターはずっと良かったので、グリーンに乗っていればアンダーが出るのは分かっていたけど、ここまで出るとは」と予想以上の好スコアに驚いた表情を浮かべた。

 男子チームでは唯一の1年生だが、宿舎では杉浦や久常涼(16)=作陽高2年=とともに卓球でリフレッシュするなど、先輩からも可愛がられている。学年も学校も違う、個性派ぞろいの代表メンバーを最初は不安視する声もあったというが「チームも仲良くなってきたし良かった。ずっとチームに貢献できていなかったので良かったです」と初々しく話した。4人兄弟で、兄が「炎」「命」、弟が「港」とみんな漢字一文字の名前だという。逆転優勝へ、日本の「宝」が奮闘する。

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