金谷拓実が日本男子史上2人目の世界アマランク1位の座を目指し、欧州アマチュア選手権へ出発


欧州アマチュア選手権へと出発した金谷拓実

欧州アマチュア選手権へと出発した金谷拓実

 男子ゴルフの欧州アマチュア選手権(26日開幕、オーストリア・ダイヤモンドCC)へ向けて、4月の海外メジャー、マスターズで58位となったアマチュア・金谷拓実(21)=東北福祉大3年=が23日、成田空港から渡欧した。

 現在の世界アマランクは3位だが、1位のビクトル・ホフランド(ノルウェー)が前週、プロ転向。金谷は今後出場予定の欧州アマチュア選手権、全英オープン(7月18日開幕・ロイヤルポートラッシュGC)、全米アマチュア選手権(8月12~19日・米パインハーストCC)の成績次第では、同2位のコール・ハマー(米国)を逆転する可能性を持っている。

 世界アマランク1位となれば、日本男子では2012年8月の松山英樹以来2人目の快挙となる。金谷は「今年の目標は世界アマランク1位」と掲げてきた。「欧州アマ、全米アマに出られればアマとして出られる試合は、全部クリアしたことになる。今は色んな経験を積むことが大事だと思っています。大きな3つの試合で、上位にいけたら自信になると思いますね」と力を込めた。

 ホフランドとは4月のマスターズで「クロウズネスト(カラスの巣)」と呼ばれる、出場アマだけが宿泊を許されるクラブハウス内の屋根裏部屋に一緒に泊まり、親交もある。ホフランドは、アマチュア最後の大会となった今月のメジャー、全米オープンで12位でローアマを獲得。その勇姿を金谷はテレビで見て「アマチュアの大会で戦ってきた同年代が、(世界最高峰の)アメリカツアーで頑張っている。僕も大学卒業後にしっかり勝負できるように、大学のうちにできることを積み重ねていきたいですね」と目を輝かせた。

 前週は全国大学ゴルフ対抗戦に出場。北海道・苫小牧ゴルフリゾート72エミナGC南Cで2日間プレーし、東北福祉大の準優勝に貢献した。「北海道は風が吹いて、下も硬くてコースもフラットで、ショットに関してはいい勉強になりましたね」と、洋芝の北の大地で全英対策も積んできた。欧州アマチュア選手権は、アマ日本代表のチームメイト・中島啓太(18)=日体大1年=とともに出場予定。「全英オープンを控えていますし、欧州のレベルの高い選手たちの中で、ベストを尽くせるように努力したいです」と力強くうなずき、機上の人となった。

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