女子ゴルフの2000年度生まれの「ミレニアム世代」のアマチュア・古江彩佳(19)=六甲国際GC=が2日、3日から開幕するステップアップツアー「Skyレディース ABC杯」に向けて、兵庫・加東市のABCゴルフ倶楽部で練習ラウンドを行った。古江は先週愛媛で行われた日本女子アマチュア選手権の最終日に、3ウッドを日本ゴルフ協会(JGA)幹部の乗ったカートに折られる事態に巻き込まれた。その日はスペアの3Wを使ってプレーを続けたが、首位と4打差の5位に終わった。
ラウンド後、古江に直接謝罪をしたJGAの山中博史専務理事(56)だったが、1日にも古江が研修生を務める六甲国際GCに謝罪に出向いていたことが判明した。両親も交えて話をしたという古江は「2時間ぐらい話しました。謝罪だけでなく、いろいろと話すこともあって。『100%自分の責任』とおっしゃっていました。もう『ハイ』としか言えないです。1日寝たら忘れるタイプなので、もう切り替えました。もう終わったことなので気にしていないです」と時折笑みも浮かべつつ明かした。今後の対応については「一応昨日でひと区切り。(JGAが)私に対して何ができるかとか、会議とかでも決まっていないようなので分かりません」と答えた。
最終日の後すぐに折れたのと同じシャフトの3Wを注文した。しかし大阪で行われたG20の影響で配送に遅れが出ており、新しいクラブを手にしたのは1日のこと。この日の練習ラウンドで初めて使用し「シャフトは同じなので違和感はない。しなりとかはまだないけど、悪い感じではない。慣れていくしかないですね」と前向きに話した。ステップアップツアーでのアマチュア優勝となれば、新垣比菜や吉本ひかるに続く6人目となる。「精いっぱい頑張れたら。女子アマでは集中することを目標にしていて、それがうまくできた印象がある。それを続けられるようにしたい」と地元兵庫での活躍を誓った。