◆ゴルフ 日本アマチュア選手権最終日(12日、三重・伊勢CC=7002ヤード、パー71)
首位と1打差の2位から出た木村太一(20)=日大3年=が1イーグル、4バーディー、2ボギーの67で回り、通算10アンダーで逆転優勝。日大ゴルフ部の先輩で6月に男子ツアー初優勝を果たした堀川未来夢(26)に刺激を受けた。初出場で4位から出た石川遼の弟・航(わたる、19)=日体大2年=は73と崩れ、3アンダー15位だった。
初のビッグタイトルをつかんだ木村は、日大ゴルフ部の仲間に胴上げされ5度宙に舞った。「うれしい。大きいタイトルが手に入って過信するかも」。3番パー5で、残り190ヤードを5アイアンで4メートルに2オンしてイーグル。12番で中島に並ばれたが、その後はスコアを落とさず、2ボギーと崩れた中島を振り切った。「ホッとした。緊張でつらかった」と、はにかんだ。
6月の日本ツアー選手権森ビル杯で初優勝した堀川が快挙後、部を訪れた。サインをもらうなどしてトッププロと触れ合い、小野英秋コーチ(37)は「かなり刺激になったと思いますよ」と目を細めた。アマでは最上級のタイトルを手にし、3度目の国内メジャー、日本オープン(10月、福岡・古賀GC)の出場権をつかんだ。緊張しやすいタイプと自己分析するイケメンは「アマトップになれるように」と力強かった。(宮下 京香)