岡山絵里、好パット連発で首位浮上


18番をパーセーブし、ギャラリーの声援に応える岡山絵里

18番をパーセーブし、ギャラリーの声援に応える岡山絵里

 ◆女子プロゴルフツアー ニッポンハムレディス第3日(13日、北海道・桂GC)

 3打差4位で出た岡山絵里(23)=ニトリ=が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算11アンダーで首位へ浮上した。横峯さくらの元キャディーのジョン・べネット氏(46)と今季からコンビを組んで精神面が安定。ショットメーカーはデータ分析も導入し、課題のパット克服に取り組んで昨年5月以来のツアー2勝目に王手を掛けた。1998年度生まれの黄金世代・河本結(20)=フリー=も首位。

 雨と風の難しい条件の中、岡山は好パットを連発してこの日ベストスコアタイの68を記録した。出場60人で唯一3日連続の60台。「パットは開幕した時は最悪でしたけど、今はいい感じで安定して良くなってきています」と頬を緩めた。

 今季から、パターをタイトリスト社のスコッティキャメロンに変更。オフと4月にスタジオでデータを取って解析し「今までオーバースイングをしていた。それをコンパクトにした。バックスイングを上げずに、小さいスイングでヒットさせるように意識しています」。今大会は初V時と同型のパターを手にしている。

 賞金女王となった09年から6年間、横峯の専属キャディーを務めたニュージーランド人のベネット氏とコンビを組む。昨年10試合組み、同氏の方から専属契約を打診された。今季15戦で3度のトップ5入り。「いつも冷静で彼の助けが大きい。スイングの相談もできるし」と感謝する。

 今季は「黄金世代」が合計6勝を挙げて躍進中だが「自分よりも年下に負けていられないと、ずっと思っています」。河本との最終日最終組対決に気合がみなぎるが「調子がいいので、欲を抑えてコツコツとパーを積み重ねていきたいと思います」。冷静な“大人のゴルフ”で約1年ぶりの2勝目に挑む。(榎本 友一)

 ◆岡山 絵里(おかやま・えり)1996年6月4日、大阪・交野市生まれ。23歳。父・宗成さんに勧められ8歳でゴルフを始める。大商大高時代に関西女子アマなどで優勝し、2014年に日本代表に選出。15年7月のプロテストに一発合格。18年5月のリゾートトラストレディスで初優勝。昨年は自己最高の賞金ランク10位で3年連続シード獲得。161センチ、64キロ。家族は両親、兄2人、姉。

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