ソフトバンク工藤監督の娘・遥加が3位浮上「素振り1000回」父の助言効いた


6番ティーショットを放つ工藤遥加

6番ティーショットを放つ工藤遥加

 ◆女子プロゴルフツアー サマンサタバサレディース 第2日(20日、茨城・イーグルポイントGC=6601ヤード、パー72)

 ソフトバンク工藤公康監督(56)の長女で、イケメン俳優の阿須加(27)の妹の遥加(26)=セガサミーホールディングス=が1イーグル、3バーディー、ボギーなしの67で回り、通算9アンダーとして5位から首位と3打差の3位に浮上した。今季出場5試合で3回予選落ちと苦しんでいたが「毎日、素振り1000回」という父のアドバイスが効いて調子が急上昇。プロ9年目で念願の初Vを狙う。1打差2位から出て65で回った韓国のイ・ミニョン(27)=Qセルズ=が通算12アンダーで首位。2打差の2位に初優勝を狙う小祝さくら(21)=ニトリ=が続く。

 プロ通算224勝を誇る父・工藤公康監督譲りのセンスを見せつけた。4番パー4で、残り90ヤードの第2打を60度のウェッジで直接、放り込み、イーグル。その後も3バーディー、ボギーなしのほぼ完璧なゴルフで67をマーク。5位から3位に急浮上した。

 活躍の裏には名投手で名監督でもある父のアドバイスがあった。「シーズン前、ショットもアプローチもひどく、目標も立てられないほどの状態だった」と明かす。実際、予選落ちが続き、苦しんでいた時、工藤監督から電話で諭された。

 「自然に体が動いていないだけだよ。毎日、素振りを1000回やった方がいい」

 以来、重いバット型の素振り用クラブを毎日1000回、振り続けた。「何も考えず、素振りの音だけを聞いて振っています」。その結果、持ち前の豪打が復活し、優勝争いに加わった。

 NHKの朝ドラ「なつぞら」に出演中のイケメン俳優・阿須加の激励も力になっている。「お兄ちゃんには『オレが一番、応援しているよ』と励ましてもらっています」と感謝する。試合と練習のため「なつぞら」を毎日、見られないことが心残り。「周りの方々も『すごく面白い』と言ってくれている。ため撮り(録画)しているので、時間のある時にまとめて見ますよ」と笑顔で話した。

 2014年サントリーレディス以来の最終日最終組。最高成績は、その時の5位。「明日も自分ができることに集中します」。早くもプロ9年目。5年前の自分を超える時が来た。尊敬する父と兄のためにも。

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