◆米女子プロゴルフツアーメジャー第4戦 エビアン選手権 第3日(27日、フランス・エビアンリゾートGC、賞金総額410万ドル=約4億4322万円、優勝61万5000ドル=約6648万円))
第3ラウンド(R)が終わり、24位で出た18歳のアマチュア・安田祐香(大手前大1年)は3バーディー、1ボギーの69をマーク。日本女子アマとしては海外メジャーで初の60台で、通算4アンダーの21位へ浮上した。横峯さくら(33)=エプソン=は2バーディー、3ボギーの72で3オーバー56位。鈴木愛(25)=セールスフォース=は2バーディー、4ボギーの73で4オーバー60位とした。65で回った14年大会覇者のキム・ヒョージュ(韓国)が、15アンダーで優勝に王手をかけた。
実力者と同組でも、美人女子大生アマの安定感は際立っていた。安田は第3Rは米ツアー4勝の梁熈英(韓国)、5勝のJ・コルダ(米国)と回った。飛距離で20ヤードほど離される経験はこれまでほとんどなかったと言うが、武器とする正確なショットで対抗。フェアウェーを外したのは2ホールだけで、この組で最もいいスコアをマーク。メジャーでは日本女子アマ初となる60台もたたき出し「テレビで見る選手と回れて勉強になった」とほほ笑んだ。
パー3の2番で第1打を1・5メートルにつけてバーディーを奪うと、3番も4メートルのチャンスを沈めた。7番でボギーとしたが、その後は2~3メートルのパーパットを何度も決めてリズムを崩さない。パー3の16番ではティーショットでグリーンの傾斜を計算して1メートルにつけて、バーディーを取った。
練習ラウンドでは「アンダーパーは出ない」と思っていた。冷静に、163センチ、54キロの細身な体から正確なショットを放ち続け、3日連続のアンダーパー。ラウンド後は海外のファンにサインを求められ、知名度も上昇中だ。「注目されるのはうれしい。(ベストアマチュアを)取りたい」。日本人アマでは大会初となるアマ最上位の座を目指す。