東京五輪テスト大会の日本ジュニア選手権最終日 服部道子コーチが渋野日向子は「唯一無二」


表女子コーチの服部道子氏(左)と東京五輪ゴルフ韓国代表女子チームリーダーの朴セリ氏

表女子コーチの服部道子氏(左)と東京五輪ゴルフ韓国代表女子チームリーダーの朴セリ氏

 2020年東京五輪日本女子代表の服部道子コーチ(50)が16日、五輪テスト大会を初視察した。今月、AIG全英女子オープンで日本女子2人目のメジャー制覇を遂げた渋野日向子(20)=RSK山陽放送=について「新しい風が吹いた。世界どこにいっても唯一無二のプレースタイル」と賛辞を送った。

 歴史的な大偉業をたたえつつ、「渋野さんの優勝は起爆剤。(今季日本ツアーを席巻する1998年度生まれの)黄金世代や他の選手の刺激になると思います。日本人がメジャーで勝てそうで勝てないイメージを突き破った。同じ世代の人達は私も、と思うでしょう。メジャー優勝が身近になりましたね。来年6月末に決まる東京五輪出場選手が2枠からできれば3、4枠と出て欲しい」と今後、さらなる日本勢の活躍を期待した。

 猛暑の中、男子15~17歳の部の最終組のプレーなどを歩いて見て回った。日本ゴルフ協会や大会組織委、コース関係者と会場内で次々と会合。「数年前のリノベーションで、日本らしさに米国らしさが加わって世界基準のコースになった。良い仕上がりですね。女子は6600ヤードくらいと噂で聞いているので、バーディー合戦になると思います」と語った。

 来年の五輪本番で最大の懸案と言えるのが猛暑対策だ。服部コーチは既に五輪コースのラウンド経験があるが「今月2回、プレーする予定です。暑い時期にプレーすることでどんなことが必要か、色んなことがわかると思うので。選手には、ベストパフォーマンスを発揮できるような環境を作っていきたいです」と自らテストを行い、来年6月末に決まる日本代表選手にその経験を伝える考えを明かした。

最新のカテゴリー記事