◆ゴルフ 日本ジュニア選手権最終日(16日、埼玉・霞ケ関CC)
首位から出た梶谷翼(15)=兵庫・滝川二高1年=が4バーディー、1ボギーの70をマークし、通算8アンダーで初優勝した。高校1年での優勝は2014年の勝みなみ以来。2017年大会は12~14歳の部で2位、昨年大会は同3位だっただけに「2位、3位で逃して来て、優勝が一番がほしかった。うれしいです」と喜んだ。
3番パー5(478ヤード)でこの日最初のバーディーを奪うと、勢いに乗った。スコアを4つ伸ばし、2位以下に2打差をつけて振り切った。「勝つか、負けるかで悩んでも仕方がないので、ドライバー(ショット)は後悔しないように、自分の思ったように振った」と振り返った。
これまでは表情を変えないクールなプレースタイルを信条としていたが、この日は笑顔でプレー。地元・岡山の先輩で、全英女子オープンでメジャー制覇を成し遂げた渋野日向子(20)のトレードマークの笑顔を参考にした。「今、活躍されている渋野選手が笑顔で回って勝たれているので、自分も笑顔になったら勝てるかなと思った。ミスした時こそ『次、頑張ろう』って。笑顔の努力はできた」と頬を緩めた。
年始めには渋野とタイ合宿でともに汗を流し、「ゴルフに対する姿勢を尊敬している」と語る。アマのビッグタイトルを手にした15歳の夢は「メジャーに出場して優勝したい」。切磋琢磨(せっさたくま)した先輩に追いつき、追い越せの気持ちで突き進む。