安本大祐、3打差8位…地元Vへ好発進


予選ラウンドを終え、笑顔で握手する安本(左)

予選ラウンドを終え、笑顔で握手する安本(左)

 ◆報知新聞社後援 ゴルフ イーグルカップ 第45回札幌オープン 第1日(17日、苫小牧市・桂ゴルフ倶楽部=7119ヤード、パー72)

 予選ラウンド(R)が行われ、札幌市出身の安本大祐(32)=テラモト=が、地元Vへ好発進した。6バーディー、1ダブルボギーの4アンダー68で回り、首位に3打差の8位タイ。昨年から所属先のバックアップを受けるなど、プロ12年目の苦労人が18日の決勝Rで逆転優勝を狙う。首位には近藤智弘(42)=ネスレ日本=、竹谷佳孝(39)=エー・エム・エス=、中島徹(35)=信濃GC=が7アンダーで並んだ。

 最終18番、ミドルホール。ダブルボギーで予選Rを終えた安本が、苦笑いで汗を拭った。「最終ホールはちょっと悔しい気持ちが強くて…。まあ、いいプレーで回れていたので(最後は)忘れます!」。首位に3打差の4アンダーで8位タイ。道勢トップの好スタートに、自然と笑みがこぼれた。

 最高の滑り出しを見せた。1番ミドルを手始めにいきなり4連続バーディー。それでも安本は「どれだけビックスコアを出してもすごい選手ばかりなので。ガンガン攻めた」。7番、10番ロングでもバーディー。気を緩めることなく攻めの姿勢を貫き、逆転優勝を狙える好位置につけた。

 道尚志学園(現道科学大高)から東北福祉大に進み、08年にプロ転向して12年目。将来を期待されたが、ツアーでは最高14位と苦しんだ。キャディーのアルバイトで生計を立てた時期もあったが、昨年から運送会社の「テラモト」と契約。安本は「本当に感謝です」と、結果での恩返しを誓う。

 登録は175センチ、55キロだが、本当は52キロと体重をサバ読みしていたことを明かした安本は「守りに入らず自分のプレーをしっかりしたい」。ありのままの姿で、逆転優勝を見据えた。

(清藤 駿太)

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