伊澤利光、痛恨の「お触り」で2位後退もシニア初Vに意欲満々


9番パー5で第3打のアプローチをする伊澤利光

9番パー5で第3打のアプローチをする伊澤利光

 ◆男子プロゴルフシニアツアーファンケルクラシック 第2日(24日、静岡・裾野CC=7009ヤード、パー72)

 首位スタートの伊澤利光(51)=フリー=が、6バーディー、3ボギーの69で回り、通算8アンダーとスコアを伸ばしたが、1打差の2位に後退した。16番パー4では救済エリアと勘違いしてボールを拾い、痛恨の1打罰。「お触りがなければよかったけど。自分のせい。しようがない」と苦笑いした。昨年大会を制したタイのプラヤド・マークセン(53)=SINGHA=が67で回り、通算9アンダーで4位から首位に浮上した。今季からシニアツアー参戦し、今大会初出場の深堀圭一郎(50)=フォーラムエンジニアリング=は73とスコアを落とし、通算1アンダーとして6位から15位に後退した。

 レギュラーツアー2001年、03年と2度、賞金王に輝いた伊沢は2001年のマスターズでは日本人最高成績の4位になるなど世界の舞台でも活躍。メジャー7勝のアーノルド・パーマーや同15勝のタイガー・ウッズが「世界一美しいスイング」と絶賛した。51歳となった今、シニアツアーで、その美しいスイングを披露している。10番パー5で残り250ヤードの第2打を3ウッドで2オンに成功。12番パー3ではピンまで170ヤードの第1打を8アイアンで1メートルにピタリ。もう少しでホールインワンのスーパーショットだった。「よしよし、いいぞ、という感じ。パットも悪くない」と伊澤は手応えを明かす。

 昨季からシニアツアーに参戦。レギュラーツアーでは通算16勝を挙げているが、シニアツアーでは昨年のファンケルクラシック3位が最高。シニア参戦2年目で待望の初優勝のチャンスをつかんだ。「優勝を意識してプレーする」ときっぱりと話した。

 最終日は、大会連覇を目指すシニアツアー最強のマークセンと同組で回る。「別にマークセンが憎いわけではない。自分のプレーをするだけ。同組がだれでも関係ありません。今までもそうだった」と伊澤は平然と話した。しかし、その直後「いや、2002年のマスターズ予選でウッズと同組になった時はビビった」と苦笑い。美しいスイングも独特の伊澤節も復活している。

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