石川遼はアイアンショットが乱れて7打差10位で3戦連続優勝に黄信号 RIZAP・KBCオーガスタ


石川遼

石川遼

 ◆男子プロゴルフツアーRIZAP・KBCオーガスタ 第3日(31日、福岡・芥屋GC=7103ヤード、パー72)

 2016年大会覇者で、ツアー史上最多に並ぶ3戦連続優勝を目指す石川遼選手会長(27)=カシオ=は8位で出て1イーグル、3バーディー、2ボギーの69で回り、通算13アンダーの10位へと後退した。

 出だしの420ヤードの1番パー4。アイアンでの第2打をグリーン右手前のバンカーに入れ、3打目が寄らずにボギーで発進した。

 543ヤードの6番パー5で、この日一番の大喝采を浴びた。ドライバーでフェアウェーへ運ぶと、残り226ヤードから3アイアンでの第2打をピン右9メートルへ2オン。イーグルパットをねじ込むと、大歓声を浴びながら右拳を突き出してガッツポーズで応えた。6月のダンロップ・スリクソン福島オープンの第2ラウンド以来、今季2つ目のイーグルとなった。8番パー3では1・5メートルのバーディーパットを沈め、首位と5打差7位でハーフターンした。

 13番パー5は、3打目を1メートルに寄せてバーディー。16番パー4で第2打をグリーン右バンカーに入れ、3打目が4メートルショートしてボギー。最終18番はバーディー締めで3ラウンド連続60台をマークしたが、首位との差は5から7へと広がった。

 この日はパーオン率が44・44%で全体64位と低迷。2戦連続で絶好調だったアイアンショットの乱れが、伸ばし合いの展開で遅れをとる要因となった。「ボギーを打ったところはミスショットからボギーになっています。ピンに真っ直ぐいってショートしたりしているので。1番のボギーの後、2番のセカンドでも良いショットしたんですけど、グリーン奥へオーバーしてしまった。3番も良い球でしたけどショートしてしまった。風が読みにくいのもありましたし、クラブ選択が半番手ずれていた」と反省した。

 6564人の大ギャラリーに囲まれ続けた。3戦連続Vに向けて精神面も揺らいだ。ラウンド中はサングラスをかけ続け「勝たなきゃ、という気持ちがあって。焦りも感じたし」と打ち明けた。自身の最終日最多差逆転Vは2010年の中日クラウンズの6打差。首位の比嘉一貴(24)=フリー=とは7打差があり「明日はどうしても他力になってしまいます。自分が良いスコアで回っても、勝てるかどうかわからない位置にいるのは悔しいですね」と話した。

 第3ラウンド後、会場内でスペシャルライブを行った人気アイドルグループ・HKT48も見守る前で、「アプローチコンテスト」では72センチにつけて見事に優勝。石川選手会長は「(九州北部大雨などの)被害を受けた皆さんのお力になれば」と、主催者を通じて優勝賞金30万円を被災地へ寄付することを約束した。

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