◇男子プロゴルフツアーANAオープン プロアマ日(11日、北海道・札幌GC輪厚C=7063ヤード、パー72)
断続的に冷たい雨が降る中でプロアマ戦&パーティーが終了した。2015年大会覇者で賞金ランク1位の石川遼(27)=カシオ=は11日、プロアマ戦で通算13アンダーの5位に入るなど、引き続き好調ぶりを感じさせた。
昨年9月の北海道胆振(いぶり)東部地震の影響で、昨年大会は中止となった。2年ぶりの大会開催を前に主催のANAは12日、13日の第1ラウンド、第2ラウンドについて北海道民を無料招待する方針を決めた。ANAとスポンサー契約を結ぶホストプロでもある石川は「ANAさんの思いもありますし、北海道のゴルフファンの方にぜひ見に来て頂きたいです。北海道の開催大会では一番長い46回の歴史もあるので、この大会が盛り上がれば。選手としても大会の成功に協力できればいいですね」と話した。
大会3年ぶりの出場。コースの印象については「結構、林の木が減っていて、(昨年の)台風のつめ痕が所々、感じられますね。ラフに入ったボールはすごく沈むイメージ。洋芝が真上に伸びている感じで。今年は例年よりも密度も密集している。なかなか飛ばないし、難しく見えます」とうなずいた。
8月に北海道開催で優勝した、長嶋茂雄招待セガサミーカップに続き、今大会も今月から国内展開を開始した「トラヴィスマシュー」ブランドのウェアを着用する。南カリフォルニアの砂、太陽、ライフスタイルなどからサーフィンの聖地で生まれたアパレルブランド。この日は、白いキャップにエンジ色のセーターに身を包み「自分の中では十分派手です」と笑った。
今月17日には28歳の誕生日を迎える。「けがもあったし、義母も亡くなった。初めて2試合連続で優勝できたり、色んなことが起きた年。ゴルフとしてもいいものを得られている年ですし、大きなものを与えてくれている年なので。28歳は、来年は(東京)五輪もありますし、何が起きるかわからない未知の歳。この大会が27歳最後の試合なので、とにかく一生懸命やるだけです」と、27歳集大成のプレーを誓っていた。