浅地洋佑、史上初5人PO制した 12月に第1子誕生予定「1円でも多く稼ぐ」


5人によるプレーオフを制し、雄たけびを上げる浅地洋佑

5人によるプレーオフを制し、雄たけびを上げる浅地洋佑

 ◆男子プロゴルフツアー ANAオープン最終日(15日、北海道・札幌GC輪厚C=7063ヤード、パー72)

 11位で出た浅地洋佑(26)=フリー=が7バーディー、ボギーなしの65で回り、通算16アンダーで首位に並び、1973年のツアー制施行後最多となる5人によるプレーオフ(PO)を1ホール目で制して、5月以来の通算2勝目を挙げた。賞金ランク2位に浮上し、10月の日米ツアー共催大会ZOZOチャンピオンシップ(24~27日、千葉・習志野CC)出場がほぼ確定。12月中旬には、第1子となる男児も誕生予定で「1円でも多く稼いで」と初の賞金王にも意欲を燃やした。

 今季成長著しい26歳が、歴史的な大混戦を制した。過去10度の4人POを上回る、5人によるPOの1ホール目。18番パー4で浅地は、残り145ヤードから8アイアンでの第2打をピン左1・2メートルへ。2勝目を告げる唯一のバーディーを奪うと、右拳を突き出した。「優勝は、残り3ホールで1打差と知って意識した。5人POはペースが遅いので、いろいろ考える時間があって良かったのかも」と目尻を下げた。

 初日は73で65位。「風の中で予選落ちするかなと思っていた」が、残り3日間で計20バーディーを量産した。この日はフェアウェーキープ率全体1位の85・71%。パーオン率も同3位の88・89%と正確なショットで大逆転劇を演じた。

 昨年8月に結婚した愛妻・智子さんは12月に出産予定だ。「もう一人、家族が増えるんでもっと頑張らないと」と一家の大黒柱の意識も芽生えた。賞金ランクは8位から2位へ。ブリヂストンオープン(10月10~13日)までの賞金ランク上位7人以内の資格でのZOZO出場権獲得もほぼ当確となった。「タイガー・ウッズを見てゴルフを始めたので。回ってみたい」と浅地。日本を代表する選手として7月のメジャー、全英オープン以来の大舞台に挑む。(榎本 友一)

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