柏原明日架、涙の初V「ゴルフを始めた時からの夢でした」


ツアー初優勝を果たし、インタビューで感極まる柏原明日架(カメラ・宮崎 亮太)

ツアー初優勝を果たし、インタビューで感極まる柏原明日架(カメラ・宮崎 亮太)

 ◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー ミヤギテレビ杯 ダンロップ女子オープン最終日(29日、宮城・利府GC)

 4位から出た柏原明日架(23)=富士通=が7バーディー、3ボギーの68で回り、通算10アンダーの逆転で涙のツアー初優勝を飾った。アマ時代に輝かしい実績を残した実力者が、プロ6年目で悲願の1勝をつかんだ。畑岡奈紗(20)=森ビル=は74と崩れ7位。15位から出た渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は73と伸ばせず22位に終わった。

 柏原は2位に2打差をつけて上がった18番グリーンで大観衆に迎えられた。初めて見る最高の景色に笑みがこぼれた。「ボードの一番上に自分の名前があって、ギャラリーがいて、ゴルフを始めた時からの夢でした」。手を震わせながらも、2メートルのウィニングパットを沈めると拳を握り締めた。サングラスの奥に涙を浮かべ「(6年間は)長かった。今までで一番最高の時間」。勝利の味をかみ締めた。

 序盤は一時、自身を含む4人が首位に並ぶ大混戦。8番で2メートルを沈め、3日間で初めて単独首位に立った。「残り9ホールは攻める気持ちで戦おうと思っていた」。10番、13番、14番とバーディーを重ねて2位以下を寄せ付けなかった。

 トラウマに苦しめられた。15年日本女子オープン最終日、首位タイで迎えた17番パー3の第1打。左の池につかまり、トリプルボギーで初優勝を逃した。約4年が経過しても「どうしても吹っ切ることが出来なかった」。この日、単独首位で迎えた15番パー3の第1打も、左に池があった。嫌なイメージが浮かんだが「自分に勝たないと」と、7アイアンを振り切った。グリーン左のカラーに乗せ「自分の思った通りの方向に行った」。パーセーブして勝利を確信した。

 14歳で出場した日本女子アマで2位に入り脚光を浴びると、12年には16歳以下の男女混合ジュニア大会で、初出場ながら2位の男子に14打差をつけ優勝。アマ時代の輝かしい実績から、14年のプロ入り後も期待されてきたが、6年間勝てない日々が続いた。

 ツアーでは98年度生まれの黄金世代で畑岡、渋野らが台頭。「勢いだけではない。技術もあるし、私にない考え方をする」。今季は年下からでも貪欲に学ぼうと、優勝者の記事を読み込んだ。特に全英覇者の渋野には「ネガティブなことも言う。自分のコントロールがうまいんだな」と刺激を受けた。次の目標は「早く2勝目をしたい」。次週の日本女子オープンは、25日に繰り上がりで出場権をつかんだ。因縁の大会でのリベンジへ、最高の状態で乗り込む。(宮下 京香)

 ◆柏原 明日架(かしわばら・あすか)1996年1月30日、宮崎市生まれ。23歳。7歳でゴルフを始め、2010年に全国中学選手権で優勝、日本女子アマ2位。12年に16歳以下の男女混合ジュニア選手権で優勝。宮崎・日章学園高を卒業後、14年7月にプロテストに合格。今季はトップ10が3回。171センチ、63キロ。家族は両親と弟。好きな食べ物は肉。

最新のカテゴリー記事