渋野、来季の米ツアー参戦に色気…2日連続の同組・奈紗&柳に刺激


7番グリーンでパットを終え、畑岡(左)と談笑する渋野(カメラ・豊田 秀一)

7番グリーンでパットを終え、畑岡(左)と談笑する渋野(カメラ・豊田 秀一)

 ◆女子プロゴルフツアー 国内メジャー第3戦 日本女子オープン第2日(4日、三重・白山ヴィレッジGCクイーンC)

 渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が、来季以降の米女子ツアー参戦に気持ちが傾いていることを明かした。8月のAIG全英女子オープン優勝で米ツアーの出場資格を得たが、V直後は会員登録を見送り。来季登録期限の11月18日まで熟考する構えだ。この日は5バーディー、3ボギーの70で回り、通算7アンダー9位で決勝ラウンドに進出。大会3勝目を狙う畑岡奈紗(20)=森ビル=が連日の67で10アンダーの3位に浮上した。

 2日続けて米3勝の畑岡、海外メジャー2勝の柳簫然(韓国)と回った渋野は、率直な思いを口にした。「全英を勝った時より(米参戦に)興味はある。すぐとは言えないけど、将来的には(挑戦したい)と思うようになった。海外ツアーで自分をもっと強くしたい気持ちがある」

 後半の7番、畑岡に「ナイスバーディー」と声をかけられ、思わず「サンキュー」と返した。柳からは「Where are you from?(どこから来たの)」と聞かれ、「Okayama」と返答。畑岡を介して「米国に来ないの? 来年どうするの?」とラブコールも受け、「米国でやっているような気分だった。(英語を)勉強しないと」と笑った。2週連続で畑岡と回り、「(ラフが深い)女子プロ選手権のセッティングで私は全然ダメだった(33位)。優勝した奈紗ちゃんは海外で経験している。英語が話せるのもうらやましい。海外の環境を体験してみたい」と、ここ最近で気持ちが変化したと明かした。

 8月上旬の全英直後は、「メジャー5大会は出たいけど、日本ツアーでやる」と、同9日が期限だった今季の米ツアーメンバー登録を見送った。来季の登録期限は11月18日だが、慎重に進めていく方針だという。米ツアーに登録すると年間10試合の出場義務が生じるため、目標の東京五輪出場も迫ることから、環境面や移動の負担などを考慮し判断を下す。関係者は「本人が青木(翔)コーチらと相談して決めていく」と話した。

 この日はパットに苦しんだが、終盤の3連続バーディーで70と巻き返した。首位と5打差を追う残り2日へ、「36ホールあるので、射程圏内。全てかみ合えば爆発すると思う」と、逆転優勝は諦めていない。(岩原 正幸)

最新のカテゴリー記事