◆男子プロゴルフツアー ブリヂストンオープン(千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C=7119ヤード、パー71)
通算11アンダーで2日目まで首位で優勝した今平周吾(27)=フリー=の優勝会見が13日、会場内で行われた。12、13日に行う予定だった第3ラウンド(R)、最終Rは台風19号の影響で中止。競技は短縮され、11日までの36ホール決着で、今平が今季初優勝で連覇となる通算3勝目を挙げた。賞金は50%に減額されたが、優勝の1500万円を加え賞金ランク1位に浮上した。
緊張の面持ちで記者会見場に登場した今平は「できれば3日間、4日間やりたかったですけど、優勝できてすごくうれしい。今年の目標は3勝なので、1勝できてあと2つになったのでよかった」と笑顔で語った。12日は千葉市内のホテルで静養しており、「危ないから外には出ずに。ホテルの中でストレッチしたり、体は動かしていた」という。同日昼に中止が決定し「いろんな人からおめでとうってLINEが来てて、ホームページを見て『中止になったんだ』と。優勝した実感は沸かなかった」と振り返った。
石川遼(28)=カシオ=を約374万円差で抜き、賞金ランク1位となった。1973年のツアー制施行後、5人目の2年連続賞金王へ前進した。昨年も今大会でシーズン初優勝を飾り、賞金王を獲得しており「去年と同じような流れ。賞金王を目指してやっていければ」と力を込めた。2週後の米ツアー、ZOZOチャンピオンシップ(24日開幕、千葉・習志野CC)の出場も決まり「普段の海外の試合より、時差がない分、有利だと思う。日本でやるので、体は絶好調で臨めるので楽しみ。トップレベルの選手が来るので、なかなか難しいと思うけどトップ10に入りたい」と意気込んだ。
世界ランクは日本勢2番手の65位から浮上が見込まれる。「いい位置にいるので、年末の50位以内での(来年の)マスターズ出場を視野に入れたい。東京五輪も圏内にいるので、目指してやっていきたい」。17日からは国内メジャーの日本オープン(福岡・古賀GC)を戦う。「日本で一番の試合だと思うので、優勝したい。来週もしっかりプレーしたい」と表情を引き締めた。
◆今平の今大会優勝 初日を64で回り単独首位発進すると、2日目に67をマーク。後半の17番パー3で4メートル、18番パー5で12メートルに2オンし30センチに寄せて連続バーディーを奪った。36ホールながらボギーなしでの優勝で、2011、12年の谷口徹以来5人目の大会連覇。2年前の同大会以来、ツアーで8例目の36ホール競技となった。