松山英樹、82勝のウッズに脱帽「とてつもない数字なので、普通の人には分かりません」


最終ラウンド、18番でバンカーショットを放つ松山。通算16アンダーで2位に終わった

最終ラウンド、18番でバンカーショットを放つ松山。通算16アンダーで2位に終わった

 ◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 最終日(28日、千葉・習志野CC=7041ヤード、パー70)

 日本のエース・松山英樹(27)=LEXUS=は3打差の2位で、最終ラウンド(R)の13番からスタート。6ホールでスコアを1つ伸ばしたが、3打差を縮められず、通算16アンダー2位に終わった。日本勢で小平智(30)=Admiral=が37位、石川遼(28)=カシオ=が51位。日本ツアーの選手は獲得額の50%が賞金ランキングに加算される。

 3打を追った松山は、最終Rの13番第1打から競技を再開。3差のまま迎えた16番パー3。ピンまで5メートルのバーディーパットを沈めると、右拳を突き上げた。首位のウッズまで2打差に迫ったが、その後17番、18番はパーと伸ばせず、日本初開催の米ツアー制覇と17年8月以来の通算6勝目に一歩届かなかった。「タイガーが(スコアを)落とすことはないと思っていた。6ホールで1つしか伸ばせなかったのでチャンスはない」と脱帽するしかなかった。

 ウッズが記録した82勝目については「とてつもない数字なので、普通の人には分かりません(笑い)」と“松山節”で祝福し、「これでまた来年もタイガーは来るんじゃない?」とニヤリ。その目は、1年後の再戦に向いていた。

 26日の第2Rは無観客試合となったが、計3日間で4万3777人のギャラリーがコースに駆けつけた。大声援に背中を押され、「多くのギャラリーのおかげでショットがぶれなかったし、パットも入ってくれた。これからもみんなが応援してくれていると思って頑張りたい」。初日から上位争いを続けた日本のエースは、これからも声援に応え続ける。(宮下 京香)

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