◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス開幕前日(20日、愛媛・エリエールGC松山=6580ヤード、パー72)
ともに今季限りで第一線を退くことを発表している通算7勝の佐伯三貴(35)=大和ハウス工業=、同3勝の一ノ瀬優希(31)=ミロク情報サービス=が20日、心境を語った。
佐伯は2012年末に首、15年には右手首の手術を経験した。「モチベーションはあるけど、体が思うようにいかない。昨年(賞金ランク45位で)シードに復帰したけど、ぎりぎりだった。その辺からそろそろかなと感じていた。1年ずっとシーズンを通して戦うのは最後」と区切りをつけた理由を語った。
思い出には、13年にセントアンドリュースで行われた全英女子オープンを挙げた。優勝争いの末、7位となり「私たちの時はベスト10でも騒がれていたが、渋野さんが今年勝ったことで、私もそろそろ(第一線では)だめかなと思いました」と明かした。今後は母校の東北福祉大で後進の育成に携わる。
一ノ瀬は「決めたのは夏くらい。2月に左肩を骨折して、こんなに戻らないものなのかな、と。しっかり準備をして試合に出たかったけど、戦う準備もできないのはきつかった」と語った。9月には2年前からコーチとして師事するプロゴルファーの谷口拓也(40)と結婚したことを公表。「コーチに習って、けがは関係なくゴルフが面白いと思えた」と感謝を述べた。今後は「ゴルフ界で仕事をしたい」との希望も明かした。