◇男子プロゴルフツアー ダンロップフェニックス プロアマ日(20日、宮崎・フェニックスCC=7027ヤード、パー71)
大会公式会見が開かれ、2014年大会覇者で3年連続出場の松山英樹は、プロアマ戦後に公式会見に出席した。大会主催の住友ゴム工業社と用具契約する27歳は、5年ぶりのホスト優勝への意欲を語った。
10月の日本初開催の米ツアーで、タイガー・ウッズ(米国)と優勝争いを演じて2位となり、日本のゴルフファンを熱狂に包んだ。ところが、今月初めの米ツアーの世界選手権シリーズ、HSBCチャンピオンズで腰痛を発症。その後、帰国して静養。この大会に向けて、ラウンドはせずに練習を続けてきた。「体は少し良い状態には戻ってきた。4日間やる中でゴルフの状態を上げられたらいい。試合に入れば雰囲気も変わってくると思うので」とマイクを手にうなずいた。
予選ラウンドは賞金ランク1位の今平周吾、米ツアーの飛ばし屋キャメロン・チャンプ(米国)と同組となった。21日の第1ラウンドは、午前9時15分に10番からスタート。22日の第2ラウンドは、同9時50分に1番からティーオフする。「(チャンプとは)先月も回っているので、飛距離が違いすぎてあまり見ないようにしたい。周吾とは、アマチュアの時に(日本)ジュニアで回って負けている記憶あるので、勝てるようにしたいと思う」と苦笑いを浮かべた。
2017年8月の世界選手権シリーズ、ブリヂストン招待以来、優勝から遠ざかっている。「ここで優勝して、いいきっかけを作れるように頑張りたい」と力を込めた。前週、東北福祉大の後輩・金谷拓実(21)が11年の松山以来ツアー制施行後4人目のアマチュア優勝を飾った。同大会後、恩師・東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督を経由して電話があって「勝ちました」と報告があり「おめでとう」と祝福の言葉をかけたという。「刺激と言うよりは、すごいなと思いながら見ていました。8月に会った時に色々悩んでいることがあったと聞いて、プロのトーナメントで勝ってこいよ、と言ったら本当に勝っちゃったので、プレッシャーをかけた方がいいのかな、と思いますね」といたずらっぽく笑った。