星野陸也「人生で一番大きな買い物」300万円測定器で飛距離アップ…JTカップ12・5開幕


6月のダンロップ・スリクソン福島オープンで優勝した星野陸也

6月のダンロップ・スリクソン福島オープンで優勝した星野陸也

  ◆星野 陸也(23)=フリー=2年連続2回目<ダンロップ・スリクソン福島オープン優勝>

 今季の男子プロゴルフツアー最終戦のメジャー、ゴルフ日本シリーズJTカップは12月5日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりCCで行われる。今季ツアー優勝者をはじめ賞金ランク上位の総勢30人が出場。「俺のトライ」と題して選手の挑戦をテーマに、全8回の連載で紹介する。

 星野は世界で活躍するため“先行投資”にトライした。11月にレーダー弾道測定器「トラックマン」を購入。約300万円は23歳にとって「人生で一番大きな買い物」だった。早速、会場に持ち込んで使用。蓄積したデータをスマートフォンなどで確認する。「ゴルフを続けていくなら早めに買った方がいいかな、と。プラスになるものはどんどん吸収していきたい」とスピン量や弾道などをこまめにチェック。ショートゲームや飛距離などの参考材料にもしている。

 186センチはシード選手で最長身だ。ツアー屈指の飛距離を武器に18、19年と1勝。10月のトップ杯東海クラシックでは海外志向を強める出来事があった。愛知・豊田市内のホテルでラグビーW杯日本代表と遭遇。SO田村優(30)らと同じエレベーターに乗って1階に着くと「どうぞ、どうぞ」と先を譲り合ったという。「優しさとスポーツマンシップを感じた」と感銘を受け、W杯の日本代表戦は全試合テレビ観戦。「すさまじいぶつかり合いは命をかけている」と世界に挑む姿勢を学んだ。

 日本シリーズでは、優勝した6月のダンロップ・スリクソン福島オープンでキャディーを務めた水城高の同級生・小沼泰成氏(23)とコンビを再結成する。海外挑戦への足がかりとなる3年シード獲得に挑む。(榎本 友一)

 ◆星野 陸也(ほしの・りくや)1996年5月12日、茨城・友部町(現・笠間市)生まれ。23歳。6歳からゴルフを始める。15年に水城高から日大へ進学も、2年で中退し16年にプロ転向。17年からツアーに本格参戦して賞金ランク31位でシード権獲得。今季のドライバー平均飛距離は301・01ヤードでランク10位。通算2勝。愛称は小学生時代から親交がある石川遼が名付けた「リッキー」。186センチ、76キロ。家族は両親と姉、妹。

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