今平周吾2打差4位「まずまず。70点。初日としてはいいスタート」


8番、ティーショットを放ち打球を見つめる今平周吾(左はS・ノリス=カメラ・相川 和寛)

8番、ティーショットを放ち打球を見つめる今平周吾(左はS・ノリス=カメラ・相川 和寛)

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 第1日(5日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 5年連続5度目出場の今平は大会17ラウンド目で自己ベストの67。首位と2打差の4位と好発進し、「まずまず。70点。初日としてはいいスタート」とうなずいた。難関の最終18番パー3で肝を冷やした。右5メートルのファーストパットがピン上1メートル半に止まり、「(下りのパーパットは)外したらグリーンを出てしまう。入れてやろうと強めに打った」と、婚約者の若松菜々恵さんも見守る中、最後は気合でパーセーブした。

 賞金王を争うノリスとは最終組で回り、互いに一歩も譲らず、ともに前半1アンダー。「先週も同じ組だったので、そんなに気にして回ることはなかった」と言ったものの、10番でノリスが2メートルのバーディーを決めると、すかさず1メートル半のチャンスから奪い返した。507ヤードと距離の長い11番パー4では第2打をピン2メートルに絡め、連続バーディーを奪った。

 最後はノリスが上がり2連続バーディーで一歩リードを奪われたが、今平は「2人ともいいゴルフをした。あと3日あるのでチャンスはある」と強気だった。相手は優勝以外、賞金王はないため圧倒的に有利だが、「結果としてダメなら仕方ない。あまり考えていない」と、平常心を貫く。

 17年大会の最終日、最終組の3組前で回った当時25歳の今平は8位でホールアウト後、グリーン脇で後続のプレーを見守った。選手会長だった宮里優作が2位に6打差をつける圧勝で涙の優勝&賞金王獲得。「直接見ていて、すごく感動した。今年は僕がそうなったらいい」と、優勝で賞金王決定を熱望する。昨年大会(8位)は逃げ切りで賞金王を決めたが、主役の座を優勝した小平に奪われた悔しさもある。

 大会前から痛めていた「のどの調子も良くなった」と、体調は万全だ。史上5人目&最年少連続賞金王へ―。「目標は(自身大会初の)4日間60台」と控えめだが、今季3勝目で格好良く頂点をつかむ。(岩原 正幸)

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