【牧野裕の目】今平はパット、ノリスのアプローチがカギ


 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー今季最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 第3日(7日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 単独首位だった星野が崩れ、首位と3打差以内に10人がひしめく大混戦となった。スタート時にはみぞれが降り、気温5度と寒かったが風がなく、プレーしやすかった印象。後半、伸ばしてくる選手も多かった。

 賞金王争いも、優勝争いも全く読めない。初の3人プレーオフとなった昨年同様、今年も勝負は終盤までもつれるだろう。イーグルもある17番パー5に、18番パー3は急傾斜のグリーンでダブルボギーもあり、見ている方にとっては非常におもしろい。

 大会最注目の賞金王争い2人が優勝争いにも残った。賞金ランク1位の今平は、ショットが安定していたが3パットのボギーが4つ。長い下りのバーディーパットが、いいタッチで打っているのにオーバーしていた。そこを修正できるかどうかが鍵だろう。

 優勝しか賞金王にはなれないノリスは持ち球のフェード、スライス一辺倒で攻めている。5番では、第1打がスライスしきらずに左の谷に落ちてダブルボギー。アプローチが苦手なので、それが重圧の中でどう働くか。最終日の天気は晴れて気温も12度まで上がる予報。ピン位置次第だが、昨年の最終日のようにビッグスコアが出る可能性はある。シーズン最終ホールまで目が離せない。(プロゴルファー)

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