しぶこ、鈴木とのペアで女子4年ぶりVに貢献「愛さんサマサマ」


和やかな雰囲気でラウンドする(右から)渋野日向子、鈴木愛、石川遼、谷口徹、倉本昌弘(カメラ・相川 和寛)

和やかな雰囲気でラウンドする(右から)渋野日向子、鈴木愛、石川遼、谷口徹、倉本昌弘(カメラ・相川 和寛)

 ◆プロゴルフ 日立3ツアーズ選手権(15日、千葉・グリッサンドGC)

 初出場の渋野日向子(21)=RSK山陽放送=が賞金女王・鈴木愛(25)=セールスフォース=とのペアで女子の4年ぶり優勝に貢献。第1ステージ(S)は2人で6バーディーを量産し、第2Sでは男子の賞金王・今平周吾(27)=フリー=、石川遼(28)=カシオ=組を上回った。女子のLPGAが12ポイントで優勝、シニアのPGAが8ポイントで2位、男子のJGTOが7ポイントで3位。

 第2Sの最終9番、3ウッドを握った渋野の第1打は左に曲がって池に消えた。鈴木が第3打をグリーン奥まで運び、何とかボギーで収めた。今平&石川組を1打退け、シニアチームと2・5ポイントずつを分け合って優勝に貢献。渋野は「本当に私は何もできていない。足を引っ張って。愛さんサマサマ」と恐縮しつつ「最高の結果で終わることができて良かった」とうなずいた。

 直前の8番では石川のチップインバーディーを目の当たりにし、敵味方かかわらずハイタッチで喜び合った。「めちゃくちゃカッコ良かった。自分にはない引き出しを増やしていきたい」と収穫を強調した。入場者は前年の1・5倍以上となる6567人。男子の堀川未来夢(27)は「普段と人数が違う」と“しぶこフィーバー”に驚いた。会場の最寄り駅ではギャラリーバスとタクシー待ちの大行列ができた。

 1日に閉幕した最終戦まで賞金女王を争った鈴木とはシーズン中にバチバチムードが漂っていたが、この日はお祭りらしく和気あいあいとプレーした。渋野は「近くで見ていてすごく勉強になった。来年、自分が強いプレーヤーになれるように」と、決意を新たにした。(岩原 正幸)

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