3ツアーズ初出場の渋野はチーム優勝に貢献も「本当に足を引っ張って、愛さんサマサマ」


4番、グリーンのラインを読む渋野日向子(左)と鈴木愛

4番、グリーンのラインを読む渋野日向子(左)と鈴木愛

 ◆プロゴルフ 日立3ツアーズ選手権(15日、千葉・グリッサンドGC)

 大会初出場の渋野日向子(21)=RSK山陽放送=は第1ステージ、第2ステージともに賞金女王の鈴木愛とのペアでプレーした。女子LPGAチームは3チーム中最多の12ポイントを獲得し、2位のシニアPGAチーム(8・0ポイント)、3位の男子JGTOチーム(7・0)を退けて4年ぶりに優勝した。

 上田桃子、申ジエらチームのメンバーたちと会見に臨んだ渋野は「最高の結果で終われて良かった。来年も出て、自分がもっと活躍できるように頑張りたい」と振り返った。第2ステージの最終9番では第1打で3ウッドを握ったが、左に曲げてまさかの池ポチャ。「耐えたと思ったらキックして池に入ってて、悲しかった。愛さんが(3打目でグリーン奥に)突っ込んでくれて(自分が)アプローチで寄せて何とかボギー。刻んで池に入れるのは情けない。申し訳ないなと思っていた」と苦笑した。「本当に足を引っ張って、愛さんサマサマ。(池ポチャの場面などは)メンタル面の弱さが出た。メンタルを強くしたい」とさらなる成長を誓った。

 それでも、「技術面でも(鈴木)愛さんのだったり、男子プロやシニアプロのアプローチをしっかり見ることができて、こういうのもあるんだと発見できた。またしっかり自分でもできるようになりたい」と収穫を強調した。8番では同組で回った石川遼のチップインバーディーを目の当たりにし、「めちゃくちゃかっこよかった。他にも倉本(昌弘)さんのアプローチであったり。自分にはない引き出しがたくさんあって、それを見ることができた。引き出しを増やしたいと感じた」と意欲的だった。

 女子ツアーで最終戦まで激しい賞金女王争いを繰り広げた鈴木とチームを組んだことについては「みなさん、この2人でのペアを期待していたと思う。頼もしいという言い方が良いのか分からないけど、(パットを決めてくれて)ありがたかった。近くで見ていて勉強になった」と感謝した。「来年、自分も強いプレーヤーになれるように頑張りたい」と意気込んだ。

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