日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)は19日、都内で2019年度の新人賞・特別賞表彰式を開催した。
表彰式の冒頭で男子ツアーの石川遼選手会長(28)=カシオ=が壇上にあがり、2年連続で乾杯のあいさつを行った。
「今年の日本ゴルフ界一番のニュースは、なんと言っても渋野日向子さんの大活躍。男子も負けじとやってきましたが最終戦の女子の(視聴率やギャラリー数などの)数字には、勝つことができずまだまだ力不足だなと痛感しております」などと場内を笑わせた。
5月のメジャー、ワールドレディスサロンパスカップで今季ツアー初優勝。8月のAIG全英女子オープンで、42年ぶり2人目のメジャー制覇を果たした渋野日向子(21)=RSK山陽放送=が、1998年の創設から史上初となる「新人賞」と「特別賞」の2冠を獲得した。「どの日本人よりも世界で活躍した選手なので、素晴らしい。誰にも予想できなかったことを成し遂げる選手は、本当にすごいと思う」とたたえた。
自身は最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップで今季ツアー最多3勝目。世界ランクは日本勢3番手の81位まで上昇した。来年6月の東京五輪代表出場権争いレースに向け「3人でいけるのが理想」と松山英樹、今平周吾と競り合って世界ランク15位以内に3人とも入ることを目指す考えを語った。
年末年始のオフは国内で調整し、来季初戦のSMBCシンガポールオープン(1月16日開幕)に臨む。ジャスティン・ローズ(英国)、ヘンリク・ステンソン(スウェーデン)、マット・クーチャー(米国)の16年リオ五輪のメダリスト3人も出場予定で「(世界ランクの)ポイントも高いので挑戦したいですね」と、自身初の海外大会制覇を誓った。