【記者の目】賞金王争いは年間通しての醍醐味…「ZOZO」賞金加算大会外れる


今年のZOZOチャンピオンシップで優勝したウッズ

今年のZOZOチャンピオンシップで優勝したウッズ

 ZOZO―の日本ツアー賞金加算なしの決定の背景には、年間通しての醍醐(だいご)味である賞金王争いがある。JGTO関係者によれば「予選落ちがなく、出れば賞金をもらえる。世界選手権シリーズ4戦と同じ扱いにすべき」と賞金加算外へと舵(かじ)が切られたという。一方で4大メジャーは「予選カットがあるため従来通り」に加算される。

 もし来年4月のメジャー初戦、マスターズで日本男子初の優勝が果たされれば賞金207万ドル(約2億2563万円)を獲得する。今年の賞金王・今平周吾の獲得賞金は1億6804万円だった。一方で女子の渋野日向子は8月の海外メジャー、AIG全英女子オープン優勝の賞金約7200万円が加算されず、日本ツアーは760万円差の賞金ランク2位に終わった。

 賞金王、賞金女王が1試合で決まってしまっていいのか、という議論にはさまざまな意見があるだろう。ただ世界トップ選手が集い、勝てば米ツアー出場権も得られるZOZO―の日本人初の王者には、賞金以上の魅力と価値があることは変わらない。

(ゴルフ担当キャップ・榎本 友一)

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