◇アジアンツアー共同主管男子プロゴルフツアー SMBCシンガポールオープン 公式練習日(14日、シンガポール・セントーサGCセラポンC=7403ヤード、パー71)
日本男子プロゴルフツアーの2020年開幕戦を前に大会公式会見が開かれ、昨季3勝で世界ランク日本勢3番手の83位の石川遼選手会長(28)=カシオ=が出席した。
集まった海外の報道陣を前に、流ちょうな英語で「ここにまた戻ってこられてうれしいです。とても興奮しています。別の国ではありますが、母国でプレーするように、いつも楽しくプレーができます」などとあいさつした。
今大会には、2016年リオ五輪金メダルのジャスティン・ローズ(英国)、銀メダルのヘンリク・ステンソン(スウェーデン)、銅メダルのマット・クーチャー(米国)がそろって出場する。予選ラウンドの組み合わせがこの日発表され、石川は世界ランク9位のローズと昨年大会覇者のジャズ・ジェーンワタナノンド(タイ)と同じ注目組に入った。
「世界的な選手と戦うことを楽しみにしています。2020年は約6か月後のゴルフ界にとっての一大イベント、東京五輪に向けて僕も頑張りたい。もしタイガー・ウッズ(米国)が東京五輪に出てくれたら、ものすごく盛り上がることは間違いない。自分も出られるように頑張りたい」と力を込めた。
今大会後4月までは日本での試合はないため、世界ランクを上げるために米ツアーなど海外を転戦予定。「2月、3月の試合にしっかりと集中していかないといけない。(代表の決まる6月末までに、世界ランクを15位以内まで上げて世界ランク21位の)松山英樹と(同33位)今平周吾と(3人で)一緒に出られたらベスト」とうなずいた。
“日本ツアーの顔”として会見前後にも、米男子ツアーやFOXテレビ、アジアンツアーなどの取材を立て続けに受けた。12月の昨季最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップで優勝。年末年始は「体調を崩さないように、体重も試合が続いて落ちていたのでトレーニングをして。実家の近くで練習とラウンドを続けてきました」と胸を張った。
今大会は3年連続3度目の出場で18年16位、19年47位。ただし、過去2年とも予選ラウンド4日間はいずれも60台で回り、優勝争いに加わっている。この日の公式会見後、10番から9ホールを意欲的に練習ラウンドした。世界ランク上位の五輪メダリストを破る華々しい海外初優勝で、五輪イヤーの幕開けを飾れるか。