女子プロゴルフの今季期待のルーキー・吉田優利(19)=日本ウェルネススポーツ大1年=が8日、プロデビュー戦となる、ISPSハンダ女子オーストラリア・オープン(13日開幕、豪州・ロイヤルアデレードGC)へ向けて成田空港から出発した。
異例の米ツアーでのプロ初陣だが、アマチュア日本代表のガース・ジョーンズヘッドコーチ(48)=豪州=が現地でテクニカルコーチとして帯同予定だという。「アメリカツアーは貴重な経験ですし、ジョーンズさんが来て下さるのは心強いですね。ずっと『準備が大事』と言われてきたので良い準備をしたいです。目標は予選通過ができれば」と、2年前には34位でベストアマを獲得した大会を心待ちにした。
昨年10月の富士通レディースをアマで制し、プロデビューを果たした古江彩佳(19)、アジア女子アマ優勝の安田祐香(19)と同学年の2000年生まれの“ミレニアム世代”の一角だ。2018年に日本女子アマ、日本ジュニアの2冠を獲得するなどアマでの実績は世代屈指。「とくに(ライバル心)バチバチということはないです。一緒にやってきた仲間と頑張れたら」と冷静にプロ1年目から同世代との活躍を思い描いている。
昨年は5月に痛めた左手親指のけがに苦しみながらも、11月のプロテストに合格。12月の最終予選会を20位で通過し、今季国内女子ツアー前半戦の出場権をつかんだ。このオフはベトナムで1週間合宿。「すごく細かいことを積み重ねてきた。飛距離アップからショートゲーム、パットまでまんべんなく取り組んできました」と話す。女子大生プロだが「プロとしてゴルフ中心の生活になります」とウェア契約を結んだトミーヒルフィガーゴルフのウェアに身を包み、プロとしての第一歩を踏み出した。